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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「グレースの履歴」-2:第4話、”グレース・ケリー”のエピソードが完璧で美しすぎて

亡くなった妻(尾野真千子)が残した愛車、ホンダのスポーツカーS800を、妻が「グレース」と呼んだ理由が明かされた第4話。

亡くなる前に妻が旅した行程をカーナビに導かれてたどる旅で、偶然出会ったS800のエンジン開発に携わった世界グランプリのピットクルーだった男(宇崎竜童)。

 

男は、希久夫(滝藤賢一)の赤いスポーツカーを見たとたん、嬉々として修理に取り掛かり、ハンドルを握りスポーツカーとしてのすごさを希久夫に教えてくれた。それだけではなく、S800という車と彼が、遠い昔モナコの地で出会ったことがあるという話をしてくれた。

当時、ホンダがバイク屋の域を出て車の生産に取り掛かった頃で、日本人でも手に入れることのできる(と言っても当時でも相当高額だが)スポーツカーづくりに挑戦して生まれたのが、Sシリーズだったらしい。希久夫が乗るS800は、Made in Japanが世界を席巻し始めた頃、アメリカやヨーロでも愛されたメイドインジャパンのスポーツカーだった。

”Please call us anytime, anywhere, we come running soon."  このモットーの元、世界グランプリのピットクルーを修理工として各地のS800オーナーの元に送ったことで、Made in Japan(日本のメーカー)の信用は俄然上がったそうだ。男はバイクレースのメカニックだったが、S800のエンジンの開発者の一人だったため、ヨーロッパ各地のレースが終わればS800の修理工として顧客のもとに出向いた。

「プロジェクトX」を彷彿させるような戦後日本のモノづくりの気概に触れた気がしたこの話には、とびきり上等なオチがついていた。ここではそれを書かないけれど、本当に上等、上質、ファンタジックで美しく、セピア色の回想シーンで男の若い頃を毎熊克哉が演じていたことも手伝って嬉しさ爆上がり、うっとりして見入ってしまった。
― 本当にいい話だった。

 

毎熊克哉と言う俳優は、死んでしまった兄貴の回想シーン(「初恋の悪魔」)、結果殺されてしまう間男(「生きちゃった」)など、登場シーンこそ多くないけれど、しっかりしっくりその役にピタリとはまって登場する。気に留めていない視聴者にとっては、あまり記憶に残らない部類の俳優さんかもしれないが、私は前回のブログでも書いたが「京都人の密かな愉しみ」で、鋭二役を演った毎熊克哉が相当良くて、以来ちょこっとでも彼を目撃すると注目して見てしまう。

本作で彼の出演はノーマークだっただけに、古ぼけた写真に写る毎熊を見たとたん、うれしくなってしまった。宇崎竜童が演じる老メカニックの若い頃が毎熊克哉ってのも、すごく納得いったしね。

 

最後に、旅の途中のこの素敵な出会いは中部地方の山間だろうか。山の緑に、ちょこんと置かれたスポーツカーの赤が映える。CG一切なし(たぶん)。ロケ行っているよねー。この美しい”画”づくりはNHKならではかなあと感心する。

 

www.nhk.jp

 

 

 

 

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