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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「どうする家康」-3:本筋を横に置いて、サイドストーリーに感動しまくる

第14回「金ヶ崎でどうする!」は、すごく良かった。

信長(岡田准一)の妹、お市の方(北川景子)が、嫁ぎ先の浅井長政(大貫雄輔)の裏切りを信長に知らせるために、お手玉の小豆に文を忍ばせたことをヒントに生まれたオリジナルストーリー。お市の方が助け、従者にした阿月という娘の奮闘記。

本作、史実の本筋と関係ないところで、しかし、史実の影にきっとあったであろう悲劇や親子の絆を丁寧に描いていると改めて思った。(親子の絆とは、第12回「氏真」の回)戦国時代の勇猛・痛快な武勇伝、または”義まみ”れの力の入る漢ドラマ展開とは異なり、敗者の論理や事情も丁寧に描き、寄り添う、しっとりしたシーンに出くわす。

 

阿月(伊東蒼)は、金ケ崎では誰よりも俊足で活発な娘だったが、父親に娘としてのふるまいを叩き込まれ、挙句に人買いに売られてしまう。逃げ出し食べ物を盗みに入った館でお市に助けられ、以来お市に忠誠をつくしている。

そして浅井長政の裏切りを信長に知らせたいお市の方を慮り、生まれ故郷釜ヶ崎で陣を張っている信長にそのことを伝えるべく走る。阿月は確かに”足に”覚えがある。

二十歳そこそこの女の子が、夜中、追手をかわしながら山中を駆け抜ける。自分を拾ってくれたお市のためにひたすら走っていた阿月だったけれど、そのうち、走ることが生来好きであることを思い出し、思いきり走れることに言いようのない解放感を味わう。ランナーズハイどころではない、これまで味わったことのないような喜びを感じたに違いない。
彼女が逃げおおせて、無事信長の陣(その手前の家康の陣)にたどり着けるのか、ドキドキしながら見ていたが、走る阿月が解放されていく様が鮮やかに描かれ、阿月と一緒に味わったことのないようなカタルシスを感じた。

夜通し走り通して阿月は命を落としたけれど、その夜は本来の姿を取り戻した彼女が人生の中で一番輝いた時だったのではないか。

 

阿月を演じた伊東蒼が素晴らしく、この人以外に阿月はいないのではないかと思うほど。若干18歳の女優さんだけれど、10年前の10歳前後と、10年後の20前後を何の違和感もなく演じ分けていた。

 

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