久しぶりに観終わって、あー、面白かった!と思えた作品。
原作が伊坂幸太郎というだけあって、話として罠や謎の回収が鮮やかで見ていてスカッとする。
設定が日本の新幹線の中だが、確か台湾かどこかの国の特急電車の中で撮影されたとのことで、日本人が見れば違和感満載だ。
大黒幕が全車両買い占めて、何人もの殺し屋を送り込んだ東京発の新幹線。
たまたま不調の仲間に代わって、新幹線の中でブリーフケース盗んで運ぶ簡単な仕事を請け負った、気弱でとことん運の悪い殺し屋、レディバグ(ブラッド・ピット)。
単なる運び屋の仕事のつもりが、猛スピードで走る新幹線の中で、旧知の殺し屋に命を狙われる羽目になり、また、そのほかにも見覚えのある顔の嫌な奴ら(全員殺し屋)に出くわし、派手なアクションを展開、猛毒ヘビや頭のイカれていそうな小悪魔娘に翻弄されながら京都までを疾走するというもの。
殺し屋それぞれの過去の事情と、請け負った仕事でお互いが微妙に関係しているのだが、スピード感ある展開の中、詳しい事情は理解を越え吹っ飛んで進んでいく。しかし、次から次への登場する個性豊かな殺し屋たちとのバトルに目を奪われ見応え十分。敵にも関わらず、場合によってはタッグを組んだり、状況の変化により関係が変わるのも面白かった。
相当、カッコ悪い戦いぶりはブラピならでは。(トム・クルーズではこうはなるまいと思う。)
個人的には、最初に登場した(そして最後まで生き残る)二人組、”オレンジ”と”レモン”が憎めなくて良かった。以前、林遣都見たさに視聴した「QP」(※)というやくざドラマの、”トム”(金子ノブアキ)と”ジェリー”(渡部豪太)を思い出した。オレンジとレモン、二人の義兄弟の絆の強さが、本作で唯一ホロリとさせられる部分。
そういえば、真田広之も凄腕の刺客で出てきます。孫がいるおじいさん役でしたが、殺陣で魅せていました。
※「QP」:斎藤工主演。三池崇監督のやくざの世界を描いたドラマ。感想はこちら↓↓↓
[http://
にほんブログ村:title]
[http://
映画ランキング:title]