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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「季節のない街」:ドタバタ悲喜劇の中にある、生きる希望とは

山本周五郎の「季節のない街」をベースにした、宮藤官九郎脚本・監督作品。

押しの一人である池松壮亮が主演のほか、仲野太賀、渡辺大和など好きな俳優が出演しており、地上波放送に小躍りした。

さすがクドカン、初回から期待通りに面白く、かつホロリとくる。配役も絶妙。濱田岳と片桐はいりの母子、藤井隆とLiLicoの夫婦など、本当におかしく切なく、愛おしい。LiLicoのすっぴん、鬼嫁演技にはゾワゾワしたし、藤井隆がこれほど役にぴったりなのも初めてみた。というか藤井隆の”芝居力”に脱帽。

また、どうやっても報われないことがある人生の機微を描くのに、仲野太賀ほど表情と居ずまいでドンピシャに表現してくる俳優もいないなあと改めて思った。ドラマの中で、彼がその苦悩や悔しさを味わい、それを飲み込み、だけど前を向くしかないと日常を生きていく様に少なからず勇気をもらえる。(2年先の太賀主演の大河ドラマが待ち遠しい限り)

 

本作の舞台は、作中では”ナニ”と言われている震災から十数年経った仮設住宅の街。そこの住人はわけあってなかなか仮設の街をを出られず、また好んでいる?者もいるようだ。そこで描かれる住人の事情は、仮設特有というわけではなく、いつかの時代、どこかの街にもありそうな話ではある。
本作を見ていると、理性的だったり義理人情があれば到底とらない行動を、時として人はやっちまうことがあるんだろうなとつくづく思う。というか、自分の周りを振り返っても、なかなか道理通りにいかないことだらけではないか。

それでも人は生きていかなければならないし、そのために実現しようがしまいが、また実現に向けて努力しているかどうかは別にして、希望=夢みたいな何かを持っておくのが救いなのかもなあと思った。

太賀扮する街の青年団の一人タツヤの、街にカフェを作るという希望は、街をたたもうとする勢力がある中、どうなるのか。後半も楽しみだ。

 

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