初回見た後、感想を書いてから気づけば終盤、いよいよ大詰めにきた。
今夜の第8回は、12年前自らが担当した冤罪を晴らすべく、執念深くその事件に関わった人間を追い詰めてきた明墨(長谷川博己)が、ついに詰んだ?
黒幕である元上司、伊達原検事正(野村萬斎)に先手を打たれてしまった明墨法律事務所の面々は、どうやって志水死刑囚(緒方直人)の無罪を勝ち取るのだろうか。
それにしても、少し前から気になって仕方がない、野村萬斎の”狂言”演技。
もうちょっとで”やっとな”って言いだすんじゃないかと、やり過ぎに笑いそうになる。今回も、証拠?を足で踏みつぶす様が、これまた(以前演じた)ゴジラか?と思ってしまった。
そして、満を持して登場した闇バイトの元締めとして迫田孝也を見た時は、思わずニヤニヤしてしまった。
長谷川博己のダークヒーローもいいけれど、本作、脇の人間の演技に結構しびれながら見ている。
神野三鈴(瀬古裁判官)の、正義の人からの大転落後の悪あがきとこの世の終わりみたいな表情は凄みがあった。
また、緒方直人(志水)の諦観から娘との再会での慟哭、そして希望を抱く死刑囚の演技を見ながら、お父さん(緒形拳)にめちゃくちゃ似てきたなあ、と感慨ひとしお。
台詞少なく早々に無罪放免、退場したと思った緋山(岩田剛典)は、途中から再登場して重要な役回りを担っていた。がんちゃん、だんだん奥行き深い役を演るようになったね。(何目線?)
容疑者役の渡邊圭祐の、最後までちゃらい小者という役どころも、イケメン俳優の無駄遣い、よくやった!と思ったし、藤木直人の証拠を隠蔽した刑事っていうのも意外だった。
最後に、ほぼ台詞なし、スーツでクールに決めた山下幸輝(菊地検事)の存在も指摘しておく。個人的に「君の花になる」で一所懸命応援したアイドルグループの一人だっただけに、親戚のおばちゃんみたいな気持ちで見ている。
これまでの違ったイメージで登場する俳優や、脇を固める俳優たちの名演が、日曜劇場らしい重厚感を作り出していると改めて思う。
残り2回(たぶん)、ゴジラ・伊達原の強大な壁に阻まれているが、頑張れ、明墨、絶対あきらめないで志水の無罪を証明してほしい。
[http://
ドラマランキング:title]
[http://
にほんブログ村:title]