第8回ほど、本作で視聴後ハッピーな気持ちになったことはない。
サイドストリーではあるが、大病院グループの孫娘、麻衣(生田絵梨花)と、借金を抱えながらも地域医療を支える地方病院の息子、綾野(岡山天音)が、政略結婚ではなく自分たちの気持ちに従って、めでたく結ばれた。
実家の病院の再建と父親が事故に遭ってからの脳障害、そして婚約者、麻衣から別れを告げられ、まったくもって人生詰んだ綾野の苦悩を、岡山天音が繊細な演技で見せた。
岡山天音と言えば、「ミステリと言う勿れ」のゲスト出演では、確か”かえるくん”と言われていじめられた過去を持つ役をやったくらい、個性的な顔面をウリに、個性的もしくは三の線として登場することが多かった記憶がある。
ところが本作では、優秀な医者と大病院の娘のカップルという、のっけからなんだかゴージャスな設定で登場した。長身かつ痩身に白衣が似合い、サラサラヘアも手伝って引きでは紛うことなくイケメンに見えた。そして、政略結婚ゆえに彼女にツンデレにされても優しさを失わない好青年という役柄で、あれ?この役イケメンではないか。と錯覚。
そして、最後、ツンデレは彼女なりの小さな自己防衛(嫉妬心を隠すための)だと分かり、そして父親の思いに触れ大きな決断をした。そっと麻衣を包む様子にキュンとしてしまった。同時に、本作でいつも不機嫌そうで冷たい感じだった麻衣=生田絵梨花が初めて可愛らしい顔を見せてくれたような気がした。
岡山天音、イケメンできるやん。(失礼)
少し離れた垂れ目もなんだかクールに見えてきた。もちろん様々な役をこなしてこそ俳優。岡山天音の今後が楽しみ。
そして、忘れてはいけない。深刻になりがちな本作の中で、ほっこりする三瓶先生(若葉竜也)とミヤビ(杉咲花)の二人の掛け合いが、すでに夫婦漫才の域まで来ている。その二人に、結婚したての綾野と麻衣が加わってのラストシーンの楽しいこと!
とてもハッピーな気持ちで見終えることができた。
あと2回、ミヤビの記憶障害の真実が明かされる。予告にあった三瓶の涙は何?最後に二人のハッピーエンドがあることを祈って。
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