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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「Believe - 君にかける橋 -」- 3:今期ドラマの中で1番の見応えと余韻

最終回見終わって、エンディングも含め、私の中では今期1番のドラマだった。

全方向ハッピーエンドでないところがまずいい。(ここが「水戸黄門」枠の日曜劇場と一線を画すテレ朝ドラマだよね、勝手な感想だけど)

橋の設計士、狩山(木村拓哉)が一人責任を負って有罪となった、建設中の橋の崩落事故の真相が、発注主の東京都の命を受けて会社が仕組んだ事故であることが判明した。最終話は、法廷劇の様相を呈したが、すべての事実がそこでつまびらかにされたわけではなかった。

会社を守るためには、真相を墓場まで持っていく社長(小日向文世)の黒い信念と、人を信じて夢を語る狩山を最後まで嫌う様が妙にリアルだ。人はそう簡単に改心したりしないのだ。

最終回、それまで狩山の味方なのか敵なのかわからなかった弁護士(斎藤工)の活躍には目を見張った。また、本作でアウトローで、どこかやけくそ気味な捜査一課の刑事(竹内涼真)も、これまでの役とは違うイメージで見ていて面白かった。
登場人物の多くが、狩山の敵か味方か、放送回ごと入れ替わるくらい人間の複雑な心理を背負っていたような気がする。
しかし、真実を追い逃走する主人公という本筋に最も説得力を与えたのは、やはり天海祐希演じる狩山の妻の存在だったと思う。ゆえにラストの顛末を見せるシーンは涙をそそった。木村が(泣いていたけれど)涙を見せなかったことがより良かった。

不穏で冷徹なイメージの刑務所区長(上川隆也)に、狩山が刑務所の同房者(濱田龍臣)の冤罪を晴らすよう頼んだことなど、遠い昔の伏線の回収もグッド。(彼は確か、彼女には裏切られていたと思うけど・・)

最後に、主人公の狩山は木村拓哉でなくてもよかったかもしれないが、木村のサーフィン焼け(勝手な推測です)の浅黒い肌が、建設現場に赴く”橋屋”にはぴったりだった。パスワードに”believe”とつける男を演れるのは、キムタクぐらいだ。
ともあれ、姉さん女房を持つ、どこまでも少年の心を持つ50歳!?に、甘えた表情や少しおどけた表情など、本ドラマでの木村拓哉は良かったと思う。
私の中では、近年、中年になったキムタクの演技としては1番だった。(現時点で)