最終回は、涙なしでは見られなかった。
三瓶先生(若葉竜也)のミヤビ(杉咲花)への深い深い愛が胸を打った。それにしても、最終回の回想シーンで二人の馴れ初め、婚約に至ったことが語られるなんて。
二人の若い医師が、もの静かな雰囲気の中に医師として情熱の炎を持っていることや、お互いへのリスペクトと信頼がいくつかのエピソードと共に描かれ、結構なボリュームだったことに驚いた。
それにしても最終回の主役は紛れもなく若葉竜也だったなあ。
手術がほぼ不可能な恋人(ミヤビ)の、脳梗塞ができるまでを一緒に過ごす残酷で幸せな日々。
食事を口にした瞬間に込み上げてくる感情の起伏を私も一度だけ実生活で経験したことがあり、ミヤビが作った食事を口に入れた時の三瓶の涙で一緒にもらい泣きした。
最終的にはわずかな可能性にかけて、三瓶の執念と仲間の全方位の協力を得てミヤビの脳内の”ノーマンズランド”にできた病変を取り除くことに成功(このあたり、私の理解は不十分かもです)。
8分という制限時間のある手術を一人でこなすのは不可能で、そこに大迫教授(井浦新)の協力があったことはドラマならでは。(ちゃんと縫合を練習していたという伏線もあったしね)
世間は、若葉竜也という不愛想な、決してイケメン枠には入らないであろう、しかしなんとも味のある、そして説得力のある俳優さんを発見したと思う。(つーか、私が発見した)
杉咲花は、本作でほとんどノーメイクだと思われるが、笑顔も泣き顔も困惑した顔も、そして大口で食事する顔も!どれもとてもキュートだった。
大学病院グループの金満経営の闇と主人公(ミヤビ)の病気との関連や、金満経営に巻き込まれている若いカップル、綾野(岡山天音)と麻衣(生田絵梨花)などをサイドストーリーに置き、毎回ゲストを迎えて後遺症を含む様々な脳の病気について教えてくれた本作。医療ドラマとして外科医の”神の手”を見せるよりは、患者側のストリーを丁寧に描いて人間ドラマとしても見応えがあった。
医療チームが行きつけの料理屋の主人(小市慢太郎)の脳の病気で嗅覚を失うかもしれないというエピソードや、加藤雅也演じる絵描きとその妻(赤間麻里子)のエピソードなど、ゲスト俳優の心打つ名演も記憶に残った。
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