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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「女子高生に殺されたい」(2022年):予想を超えて良作でした

”オートアサシノフェリア”ー誰かに殺されたいと願望する性的倒錯ーの男の苦悩と、彼が数年かけて計画した壮大の自分の殺人計画の遂行までを描いた作品。

タイトルと田中圭が高校教師役というだけで、教師と女子高生とのラブコメ?と勝手に思っていたが、全然違っていた。冒頭に書いた通りなかなか深刻で暗かった。自分を女子高生に殺させる、しかもその子を殺人者にしないための緻密な計画の過程がサスペンスタッチで描かれぐいぐい引き込まれた。

 

人には言えない願望を抱えて苦悩していた東山(田中圭)は、心理学を専攻していた。高校の時から芽生えた女子高生に殺されたいという願望を封印して、普通の生活していたが、多重人格の少女と出逢ったことで、その願望を実現しようと考え始める。
その少女が女子高生になるまでに教師の免許をとり、彼女の通う高校に赴任し、周囲の生徒も巻き込んで、用意周到に彼女の別の人格、怪力で共謀なキャサリンを呼び起こして自分を殺させようと計画する。

何がぞわぞわ、ワクワクするかというと、東山がターゲットとした少女が誰なのか、なかなかわからないこと。自分を殺させる状況を作るために、東山は少なくとも3人のクラスの女子に近づいていくのだ。3人のうち誰がターゲットになっているのか後半までわからない。しかも冒頭から、最も特殊の女の子として登場するのは、河合優実演じるあおいといういじめられっ子気質のある生徒だ。地震を予知できたり、動植物の意志を感じることができるのなど、特異な能力を持つあおいは、真帆(南沙良)が唯一の友達だった。
東山が罠を仕掛けるのは、その真帆と柔道部で活躍する愛佳(茅島みずき)、目立ちたがり屋の京子(莉子)。それぞれに自分に好意を抱かせて思いの通り操っていく・・。

東山の元カノ、臨床心理士の五月(大島優子)がスクールカウンセラーとして学校に来るあたりから、東山の壮大で陰湿な計画を止めてくれるのかと希望を持ったのだが。

 

苦悩する東山、イケメン教師の東山、どちらの東山も田中圭が流石の演技力で魅せた。特にイケメン教師の爽やかな笑顔の向こうに、異質な願望をもつ男の危険な素顔が垣間見え、東山と彼女たちとのシーンにいちいちハラハラしてしまった。

予想を超えて良作だった。
オートアサシノフェリアという性癖についても知らなかったし、実際それで悩んでいる人がいるのも確かなよう。変わった性癖や多重人格など設定は特異ではあるが、細かい心理描写などサスペンスドラマとして見応え十分。

田中圭の底力を感じたし、河合優実の不穏な女子高生、影のある南沙良など、若手俳優たちの好演も光った。結構おススメです。

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