まんまと風チームにハメられた。
彼らが望んだとおり、Feelin’Good!浄化され、昇華され、楽しかったーと終わって一人部屋で叫んだ。本当に心も体も軽くなっていた。
スタジアムの中央には緑の芝の上に置かれた1台のピアノ。
2年前を誰もが思い出しただろう。そこでオープニングの「grace」ピアノソロ。
演奏後、少し照れて腕を腰に当てて直立した彼は、ステージへと今度は間違わずに(先導がいた)向かって歩いた。
「Feeling’Good」「花」と最初の3曲は、最近の曲で耳に新しい。
「あち―のにほんまにありがとう」短いMCの後、「みんなのライブにわしも来とる」と言って、こう歌ってほしいと「ガーデン」の頭のハミングを皆に促した。「ガーデン」は私にとって特別な曲の一つ、この時点で一緒にハミングしながら涙が出そうになった。
ステージは、コンサートというよりまるで演劇の舞台のよう。
都会の中にぽっかりできた空き地のようにも見える。草、木。階段、木のデッキ。右手にはガレージ。そこで仲間たちと集まってたわいのないおしゃべりや遊びに明け暮れた青春の日々・・。
8人の仲間(ダンサー)たちとのダンスシーンも、ダンスのすごさを見せると言うよりは、歌の世界感を表現していて演劇的表現が楽しい。風ちんもダンス頑張っているんだね。「きりがないから」の未来的なパフォーマンスはカッコよかったし、「死ぬのがいいわ」の舞台演出には圧倒された。
後半に披露された「旅路」のロックバージョン。エレキギターがビンビンきて、少し不貞腐れたような風の歌唱。細いタイをしめた衣装も、なんだか高校の制服を彷彿させた。ヘドバンしながらノリノリで聴きながら、突然この「Feelin’Good」のライブのストーリーが勝手に浮かんだ。
2年前のコロナ渦中をサバイブして今、この場にいる私たち。今に至るまでの青春時代。仲間と過ごした日々、悩み、一歩踏み出し、出会い、挑戦。そしてこれから。
風の言葉を借りると、NegativeもPositiveも混在する私たちだけど、なるべく意識的にNegativeから解放されようよ、というメッセージ。
しかし、風ちん、今回のライブで人生のいくつものステージを生きた感じだった。心にまだまだ残っている青春時代の思い、「満ちてゆく」の歌唱後は未来の自分の墓石に寄り添っていたしね。
最初に風が登場した時に、なんてカッコいいんだ!!!と改めて思ったし、ガレージで準備する後ろ姿、金髪の後ろ頭にちょこんとついたちょんまげが何とも言えず愛おしく、思わず、神様、この生き物を、今この世に遣わせてくれてありがとうございます!と感謝したくらいだ。
ファンへのサービスも満載。2時間の間で2回も自転車に乗って、アリーナの壁際を回ったものね。ダンス以外にもサックス、ギターみたいな電子ピアノ演奏と多才ぶりも魅せてくれた。
やっぱ、最高だね。藤井風。
ついでに、カッコつけた後に照れが見えるのもこの人らしくていい。
今回のライブ配信(しかも期限延長!!)は本当にありがたいけれど、いつか、いつかライブで藤井風を聴いて、あの軽やかで奥が深いグルーヴの中に身をおいてみたいと改めて思った。
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