人形屋敷の怪は、私の浅い推理、屋敷で一人で暮らす娘、しなこが二重人格ではないか、というのを見事に裏切った。探偵先生、祝(鈴鹿央士)の推理通り、しなこは、なんと三つ子だったのだ。
昭和初期の当時、双子や三つ子は不吉をもたらすと言われていたらしい。両親は三人の娘を一人娘のように見せ、カムフラージュに成長毎の大きさの人形を置いたという。そして、一人が屋敷にいる時、残り二人は離れから繋がった裏山の洞にこしらえた部屋で過ごしていたということらしい。
三人のうちの一人は、女中がネズミ駆除のために"人形用"のお膳にいれた毒で亡くなり、女中は屋敷で盗みをはたらくことを強要する兄とのいさかいで橋から転落して死亡したという顛末。
祝が、しなこが3人いると確信してからの展開は、彼の推理を固唾を飲んで見入った。
茅葺きの大きな屋敷。窓には色ガラスがレトロでオシャレ。村医者の不気味さと村の警察の愚鈍さ。いかにも!という設定が逆に小気味良く感じられた。ホラー感はあまりなく、ホラーが苦手な私には調度良かった。
月9枠、探偵と助手のラブコメ、みたいな感覚で見ていたけれど、いやいや、推理ものとしてもなかなか面白かった!鈴鹿央士の、飄々とした探偵ぶりもかなり板についてきて青二才感がなくなり、頼もしさが出てきた。つい、鹿乃子(松本穂香)と同じ目線で、祝先生を見ていたりして…。
あの、昭和レトロな時代背景が、すごくいい世界観を出していると思う。
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