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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「海に眠るダイヤモンド」- 4:恋愛シーンで泣けた・・私には神回でした

恋愛ドラマにあまり食指は動かないし、たとえ見たとしても遠い過去の自分の乙女心が震えるようなこともあまりない私だが・・・・(それって寂しいね)

第6話では1960年代に入った端島の物語で、メインの登場人物たちの愛が一挙に成就した。

賢将(清水尋也)に遠慮して、朝子(杉咲花)への思いを伝えられずにいた鉄平(神木隆之介)だったが、二人が惹かれあっているのは周囲も含め自明だった。
賢将もそんな二人のことを理解していて、気持ちを元カノの百合子(土屋太鳳)へ向けたようだ。いつも強気でいる百合子の、被爆者であることへの不安と諦めを理解していたのは賢将で、百合子へプロポーズする。本作の土屋太鳳は本当にいい。このプロポーズを受け入れるシーンに、思わず百合子と一緒に泣いてしまった。

そして、進平(斎藤工)とリナ(池田エライザ)の結婚。リナが進平の子どもを出産した時の、進平の「ありがとう」×2回。斎藤工の黒い瞳があまりにも素直で実直で、これまで哀しみに閉じていた進平の心を知っていただけに彼と一緒に喜び、やっぱり泣けた。

そしてその回の終盤、賢将と百合子の結婚式が終わり、鉄平がようやく朝子に告白するシーン。言葉はなかなか出てこない、朝子も鉄平が何を言わんとしているかわかっている。わかっていて待っている。思わずニヤニヤしてしまいそうになるけれど、鉄平がやっと思いを伝え、朝子もそれをふんわり受け入れたのが嬉しくて、自然に流れる2人の涙にもらい泣き。

なんで泣けたのだろう・・

たぶん彼らが恋愛だけに生きておらず、それよりも別のものを抱えながら、別のものにひたむきに向き合い生きている様を、これまでの回で見てきたからかなあ。

惚れた腫れたのだけではない、まず生きていくことに必死だ。鉄平は端島を良くしようと必死だ。朝子は、その島に緑を作ろうと懸命だ。食堂の看板娘だった朝子が、実は事業、”ビジネス”の才覚があることが分かった一幕でもあった。

百合子は被爆者であることで、結婚や子どもを諦めていた。賢将は炭鉱会社の工場長の息子であることで島では孤独だった。
進平は、嵐の夜に波にさらわれた妻を、いつまでも待っていた。そして、リナは人生をやり直すべく端島に来た。

戦後の混乱、戦争の爪痕、高度経済成長期に向かう日本。人一人が亡くなっても誰も気が付かない混沌の社会。そして、前進するエネルギー、エネルギー、エネルギー。その渦の中で育まれる、人を想う気持ち、優しさ、熱さが、とても尊く感じたのだと思う。

なんか、今の自分の周りにはない空気。熱。彼らの流す涙が美しくて。

現代バージョンのいずみさん(宮本信子)と、端島での朝子(杉咲花)が同一人物であると完全に重なった回でもあった。

俳優たちの上手さも光った。

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