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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「ライオンの隠れ家」-2:ホームドラマとミステリーの”マリアージュ”に見応え、手応え

洸人(柳楽優弥)と美路人(坂東龍太)兄弟のもとに、何年も前に家を出ていった姉の愛生(尾野真千子)が、息子の愁人=ライオン(佐藤大空)を預けたことから始まった物語。
愁人を通じて変わっていく兄弟の在り様や、愁人が預けられた理由、姉が嫁いだ先、山梨での殺人事件、リニア工事をめぐる地元の政治家と地元企業との癒着?など、謎を追う展開に発展していき、毎週、どうなる?と楽しみに見ている。

自閉症スペクトラムの弟=美路人、6歳になったばかりの子ども=愁人に手を焼く兄、洸人の悪戦苦闘ぶりを応援しながら、まるでホームドラマを見ているつもりなのに、要所要所で胸騒ぎを感じさせるシーンが挟まれ、本作がミステリーであることを思い出させてくれる展開が秀逸だ。

9話では謎めいた助っ人、柚留木(岡山天音)に、ここぞの時に母子(愛生と愁人)を助けて欲しいのに、柚留木は幼少期に受けた虐待のトラウマがフラッシュバックし、全然役に立たなかった。

また、橘の家に母子を救いに行った柚留木と洸人だったが、橘の狂気を秘めた目で問い詰められた洸人は、何もできずに追い返されてしまう。橘の家には、暴力を振るわれ軟禁された愛生がいたにも関わらず・・・。

ドラマにありがちな、普通の人がここぞで活躍する!と言う展開がどこまでもないのが、妙にリアル。

洸人という善良な市役所職員を、あの柳楽優弥が何の含みもなく演じており、姉親子に何もできない非力な自分を責めて号泣するシーンは辛かった。一緒にいる美路人の添えられた手は優しいが、いっそう情けない自分を思い知るようだったに違いない。

ミステリーが展開するにつれ、すごい推理力や偶然の力技が発揮できたりするのではなく、どこまでいっても正攻法で、DV夫、橘に対峙しようとする洸人に、一般ピープルとしてはすごく共感するし、同時にまどろっこしく感じる。どこまでもドラマ視聴後のスカッと感がない。だけど繰り返すが、そこが本作の良いところだと思う。

最終話に向けて、愛生、愁人母子、そして心に傷を負い過ぎたDV夫、橘をも、洸人は救うことができるのか。そして、みっくん(美路人)が見せる成長の印がどのように花開くのか、開かないのか、そちらも気になるところ。

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