昭和レトロ、ファンタジックな町に住む探偵、祝左右馬(鈴鹿央士)と、人の「嘘」を聞き分けることができる浦部鹿乃(松本穂香)が、人の嘘をヒントに事件を解決をしていく本作。
本格的ミステリーではないが、人が嘘をつくことや嘘をつく理由について、祝と共に考察していく鹿乃子と一緒に、人間の浅はかさや滑稽さ、悲しさに気づく。
鹿乃子は人の嘘を聞き分けられることで幼い時から周囲に気味悪がられ、村を出た。そして自分が暴く嘘が人を傷つけることや、村を出る時に母親が言った「いつでも帰っておいで」という言葉が嘘だったことがトラウマになっていた。鹿乃子の、母親も自分を疎んじていたという思い込みと、母を慕う思いとの葛藤が本作のサイドストーリーだったので、第10話で母親との誤解が解けた時、めでたしめでだしで終わると思っていたのだが・・。ん?第11話が最終回だと?
最終回は、同姓に恋をした女の悲しい嘘の話。その嘘を通し続けることもまた、相手への愛を全うすることだと祝は諭した。その横で、鹿乃子も自分の祝への気持ちをはっきりと意識するようになるのだった。
そうだよ!これは”月9”。王道のラブコメ要素を忘れちゃいかん。
嘘が聞こえる自分を疎まず、受け入れてくれた祝への鹿乃子の感謝の気持ちは、有能な探偵である祝への尊敬になり、やがて憧れ、そして愛情に変わっていった。
一方、祝は鹿乃子のことをどう思っているだろう。はっきりした態度にはないが大切に思っていたのはわかる。鹿乃子からすると、胸キュンシーンは結構あったものね。
二人の結末こそ描いていないけれど、大団円の大ラスは、これまでの登場人物全員集合で記念撮影。ファンタジーテイストをブレずに守ってハッピーエンドだった。
それにしても、オープニングの映像とバイオリンの楽曲は秀逸だった。あれで毎回、物語が始まる前から期待度が90%くらいまでに上がったものね。
女性登場人物の洋服、着物のオシャレさにも目を見張った。そして、元気いっぱい、探偵ごっこが大好きなお嬢様、千代(片山友希)のはっちゃけぶりも良かった。
続編があれば、やはり見ると思う。
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