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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「夜明けのすべて」(2024年):主演の二人がとても良かった

評判が良かったので鑑賞したのだが、主演の二人は本当に良かった。

上白石萌音と松村北斗。
別にフレッシュなわけでもないけれど、(そうだよ、この二人は朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で夫婦役だったではないか!)、限りなく自然に見え、どこかにいそうな佇まいが逆に新鮮だった。

 

重いPMSで、月に1回イライラの感情が抑えられなくて職場で迷惑をかけてしまう藤沢さん(上白石萌音)と、パニック障害を抱えている山添くん(松村北斗)。

個人的事情を理解してくれる職場で出会った二人が、最初は相容れなかったのに、自分ではどうしようもならない事情を抱えた者同士、お互いを理解し助け合おうとするようになる。最初は、藤沢さんからの歩み寄りだったと思う。周りに迷惑をかけているという負い目がある中で、彼女は自分も病気を抱えている誰かに手を差し伸べられると思ったのだろうか。髪を切ってあげると、申し出るあたりかなりのツワモノだと思ったが。

上白石萌音が演じる藤沢さんの、普段の優しくてまじめそうな雰囲気から一転して、PMSの時のイライラしたヤサグレ感のギャップがすごくて、山添とのやりとりも面白かった。

男女の恋愛でも友情でもない。生きづらさを抱えた者二人の、互いへのリスペクトと助け合いの心が、なんともふんわりと優しい。それが見た目からも伝わってきた理由は、やはり上白石萌音の持つ、”普通過ぎる”普通の人の雰囲気かなあ。

藤沢さんは、母親の介護で会社をやめ、最後、二人の関係は途切れたかのように見えるのだけれど、二人が見つけた他者へのリスペクトと助け合いの心は、きっとその後出会うどこかの誰かに対して再現されるのではないかと思った。”恩送り”じゃないけれど。

私も、二人が共有したその心を、いつか誰かに向けられるといいなと思った。

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