ブラッド・ピットは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」では、落ち目のスター(レオナルド・ディカプリオ)のスタントの役で、アカデミー賞助演男優賞を初受賞した。
本作では、無声映画からトーキーへの変遷の中、零落れていく無声映画のスターであるジャック(ブラッド・ピット)をペーソスたっぷりに演じていた。
映画製作に関わりたいという夢を持ってメキシコからハリウッドに来た青年、マニー(ディエゴ・カルバ)の目を通して、変わりゆくハリウッドの光と影、映画製作にかかわる人々の熱気と狂騒、スターの儚さや栄枯盛衰が描かれていた。
それにしても主演の一人でもある、女優を夢見てハリウッドへ乗り込んできたネリーを演じたマーゴット・ロビーの迫力はすごかった。登場シーンから過激な衣装で、そのはすっぱぶりがインパクト大。泣いて笑って、飲んでくだを巻いて、怒り狂って、、あらゆる表情を見せてくれた。
当時のスター俳優のわがままもハチャメチャだ。本番前に酒を浴びるほど飲んでヘロヘロになりながらも、絶好の日没を背景に立ち、女を抱きしめるだけで画になる大物俳優っぷり。ブラピ、ナイス!。無声映画でしゃべらなくてもいいから成せる技だったのかもしれない。
当時の撮影風景も興味深い。音楽はその場で楽団が演奏しているし、大勢のエキストラの一人が本当に矢に当たって亡くなったり、壊れること前提で何台ものカメラを用意していたり、撮影に映画ライターが参加していて撮影風景を取材していたり・・。ものすごい数のスタッフが一丸となって一つの作品を作り上げる熱気が伝わってきた。
映像製作に関わる人達の関係性も見どころ。俳優ってどんなに大物になっても、制作サイドから選ばれ雇われる身なのだということ。役を選ぶ”スター”もいるのかもしれないが、基本的には制作、観客、時代に選ばれる身。選ばれなければ俳優としての価値はないに等しいという厳しい世界。
時代に選ばれ、頂点に登れば登るだけ、下り坂は厳しいものになる。
なんだか儚かったなあ。
儚かったけれど、マニーにとってはハリウッドは青春そのものだった。
あの時代のハリウッド自体が、まるでアメリカの映画業界の青春時代だったような気がした。
オマケ:「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の感想はこちら
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