冒頭から、巨大物流センターの自動で動くカート、幾重もの物流レール、そしてその巨大空間で働くために集められた人の数に圧倒された。A社の物流センターもこうなんだー。いやいや、映画の中のDAILY FAST社のことです。
配送業者の親子の父親に火野正平の勇姿!(本作が遺作?)息子役は宇野祥平。偶然名前の2文字が共通し、ついでに二人ともbald head(禿げ頭)でいっそう親子らしく見える。親子は最後まで登場し、ラストではとても重要な役回りを担っていた。
1年の最も稼ぎ時である、Black Fridayの前日から起こった、DAILY FAST社から届いた荷物の連続爆破事件。着任早々のセンター長、舟渡エレナ(満島ひかり)が、部下の梨本(岡田将生)と共に、空前の危機に立ち向かう4日間。配送業者の羊急便や警察、本国アメリカの思惑も巻き込み、爆破事件の謎に迫っていく。
実在しないEC サイト、配送業者の設定ではあるが、Aゾンとネコ運輸がモデルである。
物流センターでは配送効率は常に数字で表示され、派遣従業員にもノルマと未達のペナルティが課されている。Customer Centric =顧客第一主義の大義名分の元、追求される効率と株価。そして取引量を盾に、配送費をギリギリまで下げ、配送業者は薄利で大量の荷物をさばくこととなり、疲弊するドライバー。
「日本の物流は俺たちが担ってるんだ」火野正平扮する叩き上げのドライバーの親父の言葉は熱いが、聞いている息子は虚ろだ。
DAILY FAST 社=アメリカの徹底した効率主義で悪、
羊急便=横暴な客(DAILY FAST)に翻弄されるも、対抗して最後は勝利を勝ち取る日本の会社
という、爆破事件の謎解きの横で展開される構図は観ていてわかりやすいし、つい羊急便のドライバーたちに同情しながら応援。
ヒットドラマ「MIU404」「アンナチュラル」のメンバーも絡む、'シェアード・ユニバース作品'として大々的に宣伝していたが、消費社会、効率主義へのメッセージ性もあり、話の展開も面白く、ドラマメンバーがいなくても十分楽しめた。もちろん、ドラマファンを取り込む戦略としては大成功だったのだろう。
満島ひかりは出色の演技。彼女のスピード感ある喋りと、アメリカナイズされたポジティブな様と賢さが気持ち良かった。個人的には彼女の独特な声が好き。ディーン・フジオカの悪役ぶりもなかなかだった。
夜の11時にポチっとして、翌日届くありがたいサービス。便利さの裏側で誰かが搾取されていませんか?
成熟した感のある資本主義に疑問がも持つ人々がいることも最近知りました。
[http://
映画評論・レビューランキング:title]
[http://![]()
にほんブログ村:title]
