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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「しあわせな結婚」- 3:松たか子、サイコー!!

本作の松たか子がマジ面白い。

ネルラという少し変わった、芸術家肌の女性を演じている。
15年間ネルラをずっと殺人犯として疑っていた刑事、黒川(杉野遥亮)さえも「15年間私を追っていたの?好きなの?」と斜め85度から問いかけ、虜に?してしまう不思議ちゃん。
真っ直ぐで、自分の感性に正直に生きているが、実は幼い時から母親と弟を失う不幸に見舞われ、その傷はずっと心の奥に残ったままだ。

本来コメディタッチの演技なら阿部サダヲの独断場だが、今回完璧に彼が受けに回っている。その受けの秀逸さも流石だけれど。

元婚約者を殺したと疑われていたネルラだが、実は叔父の孝(岡部たかし)が殺されかけているネルラを助けるために自分が殺したと出頭した。しかし、あまりにもすらすらと犯行のことを供述する孝に、優秀な黒川は凶器に関して彼が嘘をついていることに気づく。それでは本当の犯人は誰?

今日7話の終わりでは、まさかまさかの犯人はレオ(板垣李光人)か??という思わせぶりな終わり方をした。
そんな悲劇があっていいのだろうかーー?

 

独身主義の人気弁護士、幸太郎(阿部サダヲ)が、その不思議な魅力に引き込まれ、電撃結婚したのはいいが、妻のネルラの家族はクセ者揃いの上、家族の歴史に死の影がまとわりつく。ネルラの婚約者の死の謎を解くという本筋のミステリーに並走して、幸太郎とネルラがどうやって愛を育むか、”しあわせな結婚”を送れるかが、幸太郎の視点で描かれ、そちらも見応えがある。幸太郎から見るネルラの姿・思考が相当面白い。松たか子のやり過ぎず、控え過ぎずの絶妙の演技がほんと素晴らしい。

深刻になシーンの後にもネルラと幸太郎のややトンチンカンなやり取りと、軽快な劇伴とで、妙に明るい気分でこの複雑な”ヒューマン・ミステリー”を楽しむことができている。

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