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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

書家 金澤祥子さんのこと

土曜のお昼、小澤征悦がナビゲーターの「ニュース ジグザク」で、金澤祥子さんの現在の様子を見た。ダウン症の天才書家、あの金澤祥子さんだ。

以前イベントで我が街に来たことがあり、ご本人をとその書を直接見たことで少しだけ親しみを感じており、小澤征悦が彼女と彼女の母親を取材しているのを見た。

母親の泰子さんは書家で、祥子さん5歳の時に彼女の才能を見出した。般若心経を一万字くらい書いて、そこで祥子さんは書をものにした、、みたいなことを泰子さんが言っていた。
意外なことに、40歳になった今、彼女は新しい作品を書いておらず、その代わり喫茶店をオープンし、接客にいそしんでいるとのこと。以前から喫茶店をやりたかったそうだ。81歳になる泰子さんは(とてもその年齢には見えないけれど)、障がい者の親として自分がいなくなった後のことを考えて、喫茶店をすることで地域に娘を託したと言っていた。

あれだけの才能があり、国内外で活躍し、作品も多数、神社仏閣に書が奉納されている人が、今書いていたないということに驚いた。映画「国宝」や「北斎展」で、”道”を究める人が、己の芸を死ぬまで追求し続け、”足る”を知らぬ姿を見たばかりだったからだ。

祥子さんは、「席上揮毫」(Liveで書を披露)や、子どもたちと一緒に作品を作ったりするイベント活動は続けているそうだが、己の書を追求することはあっさりやめた様子。
母親の泰子さんが、将来のことを考えて、祥子さんが一番やりたいことを選択したのだろう。祥子さんは、喫茶店をやらしてもらって本当にうれしい、と思わず涙を流して言っていた。

思えば「ダウン症の天才書家 金澤祥子」は、母親泰子さんの作品そのものではなかったか。書家の泰子さんのプロデュースで、天才は若くして成功を収めたのだと思う。
泰子さんが、祥子さんという自分の作品を手放し、娘の祥子さんが一番やりたいこと、接客という仕事、喫茶店を、祥子さんの居場所として贈ったことにひどく感銘を受けた。それまでの母子の道のりが簡単なことではなかったであろうことは想像に難くない。

たぶん10分程度の尺のコーナーだったと思うけれど、見終わってしばらく金澤母子ついて考えてしまった。泰子さんの娘への深い深い愛と、長年の祥子さんとのライフワークをあっさり手放す清さ。

祥子さんが嬉々として働いている喫茶店にいつか行ってみたいなと思った。
☟ホームページに喫茶店の情報もあるが、お店の2階は画廊になっている。
書くことを日常としていた書家なのだろうから、いつかまた書き始めるのかもしれないね。

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