”ニューヨーク州にあるシンシン刑務所で実際に行われている収監者更生プログラムである舞台演劇を題材に、ここに収監された男と収監者仲間たちとの友情を実話を基に映画化
キャストは主演のコールマン・ドミンゴなど数人のプロの俳優以外は、全員がこの更生プログラムを受けた元収監者たちである”
(以上、Wikipediaから引用)
上記について知っていたのに何を勘違いしたのか、私は勝手に刑務所にいる収監者たちによる素晴らしいパフォーマンス、それに至るまでのメンバー一人一人の葛藤や友情や絆を描いた映画だと思って観たのだった。たぶん、タイトルの「SING SING」につられて、歌のパフォーマンス?と思い込んでいたフシがある。SING SINGとは、ニューヨーク州にある歴史ある刑務所のことだった。
メンバーの葛藤や友情や絆は間違っていなかったけれど、”素晴らしいパフォーマンス”は、ここではフィーチャーされていなかった。
収監者たちの更生プログラムのひとつ、RTA(Rehabilitation Through the Arts )は、素晴らしいパフォーマンスがゴールではなく、公演=舞台に立つまでの過程において、自らを見つめ、律すること、仲間との協調を身に着けていくことが目的だ。まるでドキュメンタリーのように、演劇や自己開示などのワークショップを淡々と映し出し、そこにものすごい演技派がいるわけでも、ダンスがすばらしい人がいるわけでもなかった。
主人公のG(コールマン・ドミンゴ)は無実の罪で収監され、RTAの更生プログラムの創立メンバーとして熱心に仲間とプログラムを遂行している。次の演目の始めようかというときに、ムショ内でも札付きの”ワル”、クレランス(本人)が参加してくる。ナイフを隠し持っていたり、ムショ内でドラッグを取引していたりと素行の悪いクレランスだったが、Gは稽古場でクレランスを助け仮釈放のためのコツも与え、彼の更生を助ける。
Gの理解者でもあったマイク・マイク(ショーン・サン・ホセ)の病死や、G自身の無罪申告が否決されるなど、Gにとってはやるせないことが起こるばかりだったがー。
生来のサイコパスや病的”癖”みたいなものがない限り、多くの人が貧困や家庭の不幸をきっかけに犯罪に手を染める。人を殺そうと思うことと、実際に殺すことの間には、ものすごい大きな河があると思うけれど、その河を越えることは条件がそろってしまえば誰にでもあり得ることなのかもしれない。ということは、罪を犯した人々が何等かの助けを得て更生するチャンスだってきっとあるのだ。
演劇を通して、クレランスの表情が変わっていくのが印象的だった。
Sing Singという刑務所の中、RTAという更生プログラムのこと。今まで特に興味をもったこともなかったことをちょっぴり知ることができた映画だった。
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