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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「ギルバート・グレイプ」(1994年): 若き日のジョニデ、ディカプリオが瑞々しくて美しい

かなり前に鑑賞したことがある本作。

ディカプリオが知的障がいの弟で、その世話をしている兄にジョニー・デップ。
過食で巨大化した母親が亡くなって、遺体を家から運び出せないから家ごと燃やした、という強烈なラストシーンが目に焼き付いていたくらいで、どんなストーリーだったかほとんど覚えていなかったのだが。。。

 

改めて鑑賞して、珠玉の名作だと思った。

ギルバート(ジョニー・デップ)は、今で言うところのヤングケアラーだ。自死した父親に代わり、閉そく感漂う田舎町の食料品店で働きながら、知的障がい児のアニー(レオナルド・ディカプリオ)の世話をしている。姉、妹、肥満で動けない母親の食費を稼ぎ、父が残した家を手入れし、彼が一家を支えている。日々の生活と弟の世話に明け暮れ、誘惑されるままに店の客の人妻と”火遊び”をしたりして。

しかし、トレーラーハウスで祖母と旅をしている女の子、ベッキー(ジュリエット・ルイス)に出会ったことで、がんじがらめの日常からつかの間解放される。

 

今回の鑑賞で心に残ったのは、夫の自死のショックで過食症になり、立ち上がったり歩くことも大変な母親が、自分を恥じて責めているに違いないが、最後まで子どもたちの前では母親であり、子どもを愛し、母親としての責任を果たそうとした姿だ。

また、ジョニー・デップが心優しい、内なる葛藤を抱えた青年を繊細に演じていて、ああ、この人もこんなに爽やかでイケメンだったんだーと思ってしまった。

そして、レオナルド・ディカプリオの、もはや演技とは思えない邪気に溢れた、知的障がい者の天真爛漫さには言う言葉がない。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた素晴らしい演技。

携帯電話も普及していない時代のアメリカの田舎町の物語。
もう一度来るからと、その場を離れた彼を、彼女はその場所で待ち続けているような古き良き時代。人との出会いが、どうにもなりそうにない人生に新しい一歩をくれた。派手な展開こそないけれど、ハッピーエンドでとてもいい話だった。

 

 

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