人に言われたことは、気になったり、執拗に覚えていたりする。その一方で、自分が人に言った言葉は、放った後忘れてしまうことが多い。 後者は、そのため知らず知らずに人を傷つけていることもあるから、言葉には注意しなければならない。前者については、私…
実家の岡山で母の葬儀を終え、年明け、父の入所するグループホームに申し込み、自宅に帰宅した。久しぶりに開いたブログで、読者となっているBettyさんが紹介していた松浦晋也さんの著書「母さん、ごめん。② ― 50代独身男の介護奮闘記 グループホーム編」を…
昨年9月に脳出血になり、治療の末、10月からリハビリ専門病院に入院している父。後遺症は残らなかったと思ったが、それはあくまで身体的なことだった。以前から認知機能の衰えはあったけれど、一気に認知症が進んだ。以前にもまして言葉がすぐに出てこなく…
年末年始、ブログから離れていて久しぶりにスマホでアプリを開いたら、注目記事の中に『財津和夫「切手のないおくりもの」(1997年):突然ふってきた歌』が入っていた。あれ?と思い、ほどなく納得。昨年末の紅白歌合戦のオープニングで合唱されていたこと…
先日書いた「キツツキと雨」の感想に、コメントで本作を薦めていただいたので鑑賞。沖田修一監督作品。 紅葉の山奥にある滝を見に行くツアーに参加した7人の中年女性たち。新人ガイドが滝を探しに行って戻ってこず、ガイドを探し始めたのはいいが、彼女たち…
ムロツヨシは、シリアスものもばっちり決まる俳優だと思う。 NHK大河ドラマ「どうする家康」で魅せた秀吉の狂気の目。「星降る夜に」で妻を失った悲しみで主人公に逆恨みする男など、コメディ要素が全くなくても確かな演技力と存在感がある。 しかし、本作は…
間もなく生まれてくる子供を待つ幸せなカップル、ジャスティン(ニコラス・ホルト)とアリー(ゾーイ・ドゥイッチ)。ある日、陪審員の招集がジャスティンの元に届き、ジャスティンは痴話げんかの末、彼女を殺してしまったとされる男の裁判の陪審員となる。 …
昭和レトロ、ファンタジックな町に住む探偵、祝左右馬(鈴鹿央士)と、人の「嘘」を聞き分けることができる浦部鹿乃(松本穂香)が、人の嘘をヒントに事件を解決をしていく本作。本格的ミステリーではないが、人が嘘をつくことや嘘をつく理由について、祝と…
最終回、総理(遠藤憲一)が国民の誰かと中身が入れ替わってしまう”テロ”の首謀者が判明。総理側の情報をあるときから、敵側に流してしまうことになったのが、書生の田中丸(大橋和也)だということもわかった。 そして最終回で首相が入れ替わるのは、AIと件…
冬の朝じたくに時間がかかる ―。このことに気が付いたのは、昨年のことだ。 足(LegsおよびFeetの先、つまり足の指)に問題を抱えているという個人的理由から、”はく”ものが多いのだ。 (誰も知りたくもないだろうが)例にすると ①5本指のつま先だけのソック…
洸人(柳楽優弥)と美路人(坂東龍太)兄弟のもとに、何年も前に家を出ていった姉の愛生(尾野真千子)が、息子の愁人=ライオン(佐藤大空)を預けたことから始まった物語。愁人を通じて変わっていく兄弟の在り様や、愁人が預けられた理由、姉が嫁いだ先、…
恋愛ドラマにあまり食指は動かないし、たとえ見たとしても遠い過去の自分の乙女心が震えるようなこともあまりない私だが・・・・(それって寂しいね) 第6話では1960年代に入った端島の物語で、メインの登場人物たちの愛が一挙に成就した。 賢将(清水尋也)…
かなり前に観た映画で、この映画の役所広司のそこはかとない可笑しさが何とも言えず好きで、もう一度観ようと思った。ひょろっと頼りなげな小栗旬の青臭さも、今となっては新鮮だ。 木こりを生業としている岸(役所広司)と、その村にゾンビ映画の撮影隊と一…
南向きの仕事部屋(夜は寝室)は、朝の10時くらいから日差しが指し込んで、久喜は必ず陽だまりにベッドを移動して寝ている。 久喜の安心しきった、かすかに上下するお腹を見ていると、なんともいえず幸福な気持ちになる。 慣れ親しんだ朝の仕事。(単調とも…
”ネイティブの友達”という設定のAI講師との会話。(設定は自分の好きなようにできます) ああ言えばこういう、どんどん違う話題に移っていく・・・が繰り返され、いつまでも終わらないので、いつも唐突に自分から「ありがとう、さようなら」と言っていた。しか…
火野正平さんの訃報に触れ、やっぱり思い出した、あのCM。 そのCMについて、3年前にブログで書いていたので改めて紹介したい。 火野正平さん、好きな俳優の一人でした。 www.mitsumame.work
1955年の端島(長崎・軍艦島)の若者の群像劇。 幼馴染だけれど、炭鉱夫の息子(神木隆之介)、食堂の娘(杉咲花)、炭鉱を運営する会社員の娘(土屋太鳳)、工場長の息子(清水尋也)ー 立場が大きく違えば、大人になるにつれ関係性も微妙になる。その上恋…
Xを見ていた時に偶然流れてきた文章。備忘録の意味もあり、書き留めておく。 「他人ってガッカリさせていいのよ。 自分のやりたいことを貫けば どこかの誰かはガッカリするものよ。 1番モノのわかった人はガッカリしない。 2番目にモノのわかった人は、ガ…
結論としては面白かった。そして、映画もしくはドラマでの続編を大いに期待する。 菅田将暉は私の押しの一人ではあるけれど、本作で菅田将暉をかっこいいと思えることがほぼない。久能整というキャラがそうなのだから、役にバッチリはまっていて大正解なのだ…
今のところ初回ともう1回、元秘書を演じる高橋一生がカメオみたいに登場したが、そのインパクトが強烈すぎた。 ロッククライミング中、雪山?、彼の置かれているシチュエーションも手伝って、この男の間の悪さと滑稽さが十二分にわかる。そして謎のウイルス…
前回のブログで、土屋太鳳の頬がコケて、今までの元気はつらつなイメージがなくなった!とやや残念な物言いで書いてしまったが、その土屋太鳳の演技がいい。 島で育ったクリスチャンの母親を持つ百合子役。幼い時に姉を失くし、それからおかしくなった母親と…
人形屋敷の怪は、私の浅い推理、屋敷で一人で暮らす娘、しなこが二重人格ではないか、というのを見事に裏切った。探偵先生、祝(鈴鹿央士)の推理通り、しなこは、なんと三つ子だったのだ。 昭和初期の当時、双子や三つ子は不吉をもたらすと言われていたらしい…
久しぶりにイベントの手伝いで大手町に向かった。もう4年以上在宅ワークをしているので、通勤電車に乗るのは緊張する。初めて行く会場は、集合場所に着くまで気が抜けない。とにかくあり得ない程の方向音痴なのだ。 早速、電車の乗り換えを軽く間違えたが、…
日吉の歯医者に通い初めてまだ1年にも満たない。ホワイトニングと、痛くないクリーニングを求めて歯医者を探し通い始めたのだが、正解だった。 日吉は結婚する前に住んでいた。 30代前半、当時の私は仕事と部屋を往復するだけの生活を送っていた。日当たり…
お年寄りだけでなく家族にも寄り添って介護、同僚からも一目置かれていた介護士、斯波(松山ケンイチ)は、42名のお年寄りを殺した大量殺人犯だった! ある事件がきっかけで斯波の殺人が発覚するわけだが、それまでは老人を殺してもバレることはなく、犯行は…
昨日のことだ。 朝、仕事を開始して、久喜も私の仕事部屋の自分のベッドに丸まっていた。 お昼ごろ、音がするから振り向いたら、ベッドを移動している久喜がいた。前足で掻きながら、窓際の陽だまりまでベッドを引きずっている。 10月になっても夏日があり、…
総理大臣の武藤泰山(遠藤憲一)が、どこぞのテロ組織がばらまいたマイクロチップのせいで、国民の誰かと突然入れ替わってしまう!という奇想天外な設定。 初回は、新しく秘書に雇った冴島(あの)と入れ替わり、冴島が政治に対する本音が武藤の口から語られ…
大正ロマンの残り香漂う昭和初期。洋服を着こなすモガもいれば、色や柄使いが粋な着物も見られて目の肥やしになる。 仕事の依頼はなかなか来ず、いつも貧乏風に吹かれている探偵の祝(鈴鹿央士)と助手の鹿乃子(松本穂香)。仕事の代わりに、神社の掃除やお…
”日曜劇場”の枠の重さを背負って、相当力の入ったオープニングクジレット。演技、視聴率ともにテッパン(今となってはそう思う)の神木隆之介と杉咲花が出演しているけれど、1950年代と現代の二つの時代を行き来しながら展開する物語が、なんだか壮大すぎて…
2015年に放送された「民王」では、現職総理大臣、武藤泰山(遠藤憲一)とそのバカ息子(菅田将暉)の中身が入れ替わってしまったが、今回総理は国民の誰と突然入れ替わるかわからないという、スリル満点の設定だそうた。 第1回では、元秘書(高橋一生)から…