ドラマ
海街の産婦人科。おネエ言葉の陽気な院長。 レディース上がりの看護士。 ファンキーなろう者の祖母と暮らす、やたらポジティブでアグレッシブなろう者の青年。 妻子を同時にお産で失くした新米中年産婦人科医。さらに、妻をお産でなくした男の執拗な言いがか…
最終回は想定どおり、新しいシンフォニーホールのこけら落としで玉響と高階フィルハーモニーが対決し、負けたら玉響は解散という大一番のシーン。 最後のドタバタとして、マエストロの朝陽(田中圭)が指揮をしないという緊急事態が発生し、初音(門脇麦)が朝陽…
唐突だけれど、アカデミー賞では「多様性」(の受容)が作品の中に表現されていないと、作品賞にノミネートされないという条件ができたらしい。 今時、大河ドラマでもそうなん? 先週の「側室をどうする?」では、正妻の瀬名(有村架純)と母親の於大(松嶋…
前回の放送で、いつのまにかチェロの玲緒(滝内公美)とティンパニーの藤谷(渋川清彦)が電撃的に結婚していることがわかった。ドラマ、そしてそのドラマのサイドストーリーとはいえ、すごく嬉しい展開だった。 その前の回で、玲緒がただ結婚願望の強いイケ…
タイトルからも想像できるが、初回からこれまで、カッコいい主人公、家康(松本潤)は拝めていない。 最初の方では、家臣の本田忠勝(山田裕貴)の方が男気、見せ場もあり、まるでドラケンやんと惚れ惚れ見ていたくらいだ。(ドラケンは山田が演じた「東京リベレ…
毎回ラストで、オーケストラの演奏と名曲を楽しめる。その数分がお茶の間にいて味わえる小さな贅沢だなあと思う。回を重ねるごとに、マエストロ、常葉朝陽を演じる田中圭の指揮者っぷりが様になってきて、かなりカッコいい。 元天才バイオリニスト初音(門脇…
口角の上がった北村拓海の笑顔を、こんなに微笑ましく愛おしく思えたのは初めてだ。彼の出演作をたくさん見ているわけではないが、本作の柊一星は、今までで私が見た北村拓海のベストだと思う。それくらい、ハマっているし素敵な役だ。(”東リベ”のタケミチ…
初回の冒頭でどうやら主人公の一人、直木(佐藤健)は、事故か事件に巻き込まれて亡くなってしまったようだ。それから彷徨える霊となって、恋人の悠依(井上真央)に会いに行き、そばで彼女を見守っている・・。 ドラマ紹介を読んで「アンチェインド・メロデ…
天才バイオリニスト少女と言われた谷岡初音(門脇麦)は、あることをきっかけに舞台に立つことを封印して西さいたま市の市役所職員としてひっそりと生きている。 ところが、市長肝いりのシンフォニーフォールのこけら落としで、地元交響楽団(オーケストラ)…
最終回、川口春奈演じる紬は、母親、友人たちからことあるごとに「いってらっしゃい」と送り出された。 「いってらっしゃい」 この言葉は、紬と想(目黒蓮)、二人の再出発を応援する言葉に他ならない。出会って別れて、また出会って ― 成長した紬と、障がいを…
何度、岸本(真栄田郷敦)が少女連続殺人の真犯人に迫る証拠や証言をかき集めて世間に発表しようとしても、直前で大きな力によって阻止される。その過程で、真実を一緒に追及してきた浅川(長澤まさみ)が、心折れて追及から脱落したり、物わかりのいい大人然と…
小児専用のICUを舞台に、吉沢亮演じる若い医師たちの奮闘を描く医療ドラマ。毎回、毎回、九死に一生を得る子どもや、その家族に落涙必至ではあるが―。 毎回思うのだが、目が覚めて自分を心配そうに覗きこんでいる医師の顔が吉沢亮って、どういう気持ちになる…
だいぶ前に最終回を見終えていたのだが、「水戸黄門」のように予定通りの終わり方だったため、感想もスーと流れていってしまった。 いくつもの波乱はあったものの、悪い登場人物(この場合、皆川猿時が演じた銀行員)は成敗され、主人公たちは成功の道を進む…
義時(小栗旬)、どんな最期やねん。 ここまで主人公がダークに変貌していき、全ての凄惨な暗殺に関与しているのを見るのは、なかなか辛かった。 「鎌倉殿の13人」とは、頼朝(大泉洋)亡き後、鎌倉を治める後家人衆13人が、どうやって北条の手で消されて行くの…
”君花”見とったんか!?と守備範囲の広さに驚かれるかもしれないが、本田翼がアイドルグループの寮母という設定にピントこず、確かに最初は見ていなかった。ところが、娘が突然、高橋文哉に夢中になったことがきっかけで、3話あたりからチラ見することに・…
半ば無理矢理にも感じる上がったり下がったり、ジェットコースターみたいな展開に付いていくのに必死。しかし、幅広い視聴者層をもつ日曜劇場だけに、毎回オープニングでは初回からのおさらいナレーションがある。そこで、そうだった、そうだったと先週の展…
やっぱり面白い! 10年前の連続少女殺人事件で犯人に死刑判決が下った事件は、実は冤罪ではないか。死刑犯に、事件当時庇護されていた家出少女だったさくら(三浦透子)の依頼が発端となり、冤罪事件として調査することになった、バラエティ番組のディレクタ…
「ろう者は、ストレートに思ったことや疑問を伝えます。」以前の職場にあった手話サークルに何回か参加したことがあって、先生がそんなふうに教えてくれた。確かその時は、年齢を尋ねる表現を習った。一般的には女性に年齢を聞くのは躊躇するものだが、ろう…
前にも書いたが、本作の見所の一つである、登場人物たちが次々と北条氏に葬り去られ消えていく最期のシーン。鎌倉幕府創成期、まだ幕府の体制が磐石でない中、権力を集中させ争いを避けるため北条以外の力のある後家人は、鎌倉の舞台から消えていくことにな…
当初、私の視聴リストに入っていなかった本作だが、ネットがとにかく騒々しい。仕方ないから(?)FODで第1.2話を大急ぎでキャッチアップして、第3話から参戦。不覚にも、鈴鹿央士演じる湊斗の本音吐露のシーンで号泣したがな。 1話のラスト、高校の時の相…
連ドラは、3作品以内の視聴にとどめておきたいのに、今期ときたらやたら私の食指が動くものばかり。押しの林遣都も菅田将暉も出演はなく、唯一オダギリジョーが日曜劇場に出演するというので、急遽「アトムの童」がリストイン。流れで最近連続して見ている月…
初回にして、登場人物が過去のフラッシュバックとともに紹介され、テンポよく物語の概要が描かれた。 天才ゲーム開発者、那由他(山﨑賢人)の過去の挫折と因縁の相手、興津(オダギリジョー)の存在。 資金難で窮地に陥った小さな玩具メーカー、アトム玩具…
怒涛の最終回。すべてが鮮やかに回収された、まさに神回だった。 シリアルキラーが、雪松署長(伊藤英明)ではなく、その息子の弓弦(菅生新樹)であることは、彼の登場シーンから感じていた。たぶんサイコパス。人を殺すことを何とも思っておらず、しかも無…
往々にして、特に大河ドラマにありがちだと思うのだが、その役の最期のシーンが、その役と役者の見(魅)せ場となる。 本作でも、梶原善の善児、新納慎也の全成、金子大地の源頼家、中村獅童の梶原景時、初期の佐藤浩市の上総広常。見応えありました。もちろ…
そう言えば、タイトルよ。 「初恋の悪魔」って、メイン4人に恋心はそれぞれあるけれど、それが初恋とは思えず、タイトルの初恋ってどういうことだろう?と、時々思ってはいた。 8話では、悠日(仲野太賀)の兄、朝陽(毎熊克哉)の携帯履歴から、亡くなる…
切なかったねー。 もはや”仲野太賀劇場”。ヤツの”泣き”は、本当にビシバシ胸に来る。 今回の私のベストシーンは、太賀と遣都、つまり悠日と鈴之介が、星砂(松岡茉優)を巡って争った時の二人の表情。 多重人格の星砂は、今は悠日と出会う前の星砂である。 …
鎌倉を中心にした関東一円の中で、御家人同士の争いが絶えない。鎌倉一の御家人になるためとは言え、やり方が汚い。 元凶は、義時(小栗旬)の父、時政(坂東彌十郎)、彼をそそのかす妻のりく(宮沢りえ)だが、時政が悪人然と描かれないところが本作の特長。その…
後半に突入したとたん、ミステリー部分の怒涛の展開に、主要人物4人の”癖が強い”云々どころではなくなってきた。 もう一人の星砂(松岡茉優)が鈴之介(林遣都)に語った彼女の過去。家出少女だった星砂を救ったリサ(満島ひかり)が、殺人罪で逮捕されてい…
第5話は、鈴之介(林遣都)のバックグランドが紐解かれた。どうしてあの洒落た洋館に1人で住んでいるのか。同時に、鈴之介が怪しいと見張っていた小説家・森園(安田顕)も正体を少しずつ現していく。 鈴之介と森園、二人の緊迫するシーンは、緊迫していれ…
また、林遣都の作品に触れる中で、極上のエンターテイメントに遭遇できた。音楽に詳しいわけではないので、これまで全く知らなかったSOIL&”PIMP”SESSIONSというジャズバンド。本作のテーマ曲「初恋の悪魔」を提供したバンドだ。 最初劇伴として聴いた時、な…