ちょうど1年前、「リバーサルオーケストラ」(門脇麦・田中圭主演)の、オーケストラを中心としたドラマに大いに感動し、本作もきっと耳と心に豊かさをくれるに違いないと思い視聴し始めた。
天才指揮者が主役、解散を迫られている地方都市のオーケストラ、バイオリニストとしての才能があったのに、あることをきっかけに音楽から遠ざかっているヒロイン、とかなりの設定が「リバーサルオーケストラ」と似ているのに驚くばかりだったが、たぶん企画が上がった時期が似通っていたんだろうなと思う。(つまり二番煎じではなくたまたまなのだと、勝手に思っている)
さて本作についてだが、最初はぶつかり合った、トランペットの大輝(宮沢氷魚)とチェロの蓮(佐藤緋美)がデュオで演奏するシーンに心打たれ、今日放送の天音(當間あみ)が父親の前で習いたてのバイオリンを演奏した時、2曲目の難しいバージョンを聴いて思わず落涙。音楽の楽しさに目覚め、指揮者になりたいと高校2年生で思い立った天音。そのために何か一つ楽器ができるようにとバイオリンを練習し始めたのは2か月前。しかし、長続きするわけがないと父親に大反対されている。マエストロ(西島秀俊)の励ましを胸に、自分の決意の強さを示した渾身の演奏は、そこにいた人物全員、そして父親の心に響いた素敵なシーンだった。
それにしても、指揮棒を振るマエストロ(西島秀俊)が本当に楽しそうで軽やかで気負いない。その姿に惚れ惚れする。
あんなに料理上手な(役をやっていた)西島さんが、不器用にリンゴを切っている様にもギャップ萌えかつクスリ。
西田敏行はテッパンに歌がうまいし、ドラマの中で重要かつ軽妙な存在。玉山鉄二に関しては最初「誰?」と思うくらい、イケメンオーラを消しに消して相当間の悪い団長として登場。後半にマエストロの元マネージャーとして登場した満島真之介しかり、コンマスの津田寛治しかり、本作のコメディ要素も見逃せない。
マエストロと娘の響(芦田愛菜)の確執、というか一方的な響きの父親拒絶の本当の原因が何なのか?芦田愛菜の仏頂面はいつまで続くのか、とモヤモヤした気持ち見ている視聴者もいるようだけれど、どうやらそれはドラマの終盤に明かされるようだ。
芦田愛菜の迫力の演技は、最後まで取っておこう・・なんて、急にこの期に及んで次回をものすごく楽しみにしている。
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