< script data-ad-client="ca-pub-5086079268044038" async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js">

はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

映画

「プラン75」(2022年):他人事ではない、いろいろ色々考えさせられた

NHKスペシャルで「老人漂流社会」というタイトルの回を見た時だったと思う。長生きはリスクだ、という言葉を知った。老後破産する老人たちを取材した番組だったが、視聴後何とも暗い気持ちになった。そして"長生きはリスク"という強烈な言葉が頭にこびりつい…

「ブレット・トレイン」(2022年):しわしわのブラピでも、やっぱりキュートでカッコいいのだ

久しぶりに観終わって、あー、面白かった!と思えた作品。 原作が伊坂幸太郎というだけあって、話として罠や謎の回収が鮮やかで見ていてスカッとする。設定が日本の新幹線の中だが、確か台湾かどこかの国の特急電車の中で撮影されたとのことで、日本人が見れ…

「ドライブ・マイ・カー」(2021年):良くも悪くも村上春樹色のーこー!(濃厚)

3時間に及ぶ作品。映画を観たというよりも、文学小説を映像で観たという感じ。 冒頭の、物語の筋書きをしゃべりながら、主人公、家福(西島秀俊)とその妻、音(霧島れいか)のベッドシーン。2人の俳優の美しい姿態にはほれぼれしたけれど、なんでこんな退屈…

「大怪獣のあとしまつ」(2022年):寛大な遊びゴコロを持って楽しもう

以前、映画館で本作のポスターを見かけた時から気になっていた。明らかにゴジラみたいな怪獣が横たわり、その死体処理の話とある。配給会社は東映&松竹。(東宝に仁義は切ったんだろうなあ)B級くささがプンプンするが、出演者が妙に豪華だ。山田涼介、土屋…

「戦場のメリークリスマス」(1983年):”戦メリ”の音楽だけでない、坂本龍一とデヴィッド・ボウイの夢の共演

公開の年、映画館で観た。当時、YMOで人気の坂本龍一が出演しているという理由だけで観て、その時デヴィッド・ボウイという英国人ロッカーを発見した。(その後友人の影響もあり、坂本龍一とデヴィッド・ボウイを聴くことになる。) その時は、特に映画に感…

「クライ・マッチョ」(2022年):クリント・イーストウッド、歩く姿がバイデン大統領に似ているのだが

御年90歳を越えて乗馬する姿を披露できるクリント・イーストウッドに、心より賞賛を贈ります。 元ロデオのスターで、今は老いぼれの調教師の男と、両親の愛を知らない少年、少年が可愛がっている闘鶏のマッチョ(鳥の名前)のロードムービー。 メキシコに暮…

「COUNT 100」:林遣都、久しぶりのボクサー役

WOWOWのアクターズショートフィルム、玉木宏監督作品に林遣都が主演するとのことで早速鑑賞した。 遣都の役は、かつての栄光はどこへ、覇気なくリングでも冴えない、ずっと支えてくれた妻にも愛想をつかされつつある元チャンピオンのボクサー、光輝。 ある日…

「世界で一番美しい少年」(2021年)「ベニスに死す」(1971年):2作品を続けて観てみた【後編】

美しさをお金と勇気で手に入れることができると思っている今の若い子たちに、「ベニスに死す」のビョルン・アンドレセンを見てほしい。何百万円もかけて人の手によって理想に近づけた顔よりも、自然が偶然に創った彼の顔の完璧さにはかなわないと思う。 それ…

「世界で一番美しい少年」(2021年)「ベニスに死す」(1971年):2作品を続けて観てみた【前編】

ベニスに死す (字幕版) ダーク・ボガード Amazon 世界で一番美しい少年(字幕版) ビョルン・アンドレセン Amazon 「ベニスに死す」公開当時、私は小学校低学年だったが、その後映画好きの姉の買う「SCREEN」という雑誌か何かで、本作に出てくる美少年=ビョ…

「チョコレートドーナツ」(2012年):偏見との闘いは終わらん・・・。

日本での公開当時(2014年)、映画館でポスターを見て、ゲイのカップルが母親からニグレクトされているダウン症の子供を引き取って暮らすという、ハートウォーミングでちょっとコメディ要素のあるお話だと思っていた。私の中では勝手に「トーチソング・トリ…

「初恋」(2019年):これほどタイトルと中身が別物の作品も珍しい!

さすが、三池崇史監督作品。 冒頭から、ヤクザ映画全開の怪しく危険な予感満載。”自身初のラブストーリー”、タイトルも「初恋」っていうけれど、どこがじゃ?! 余命宣告を受けたプロボクサー、レオ(窪田正孝)が、偶然助けたシャブ漬けにされた不幸の塊み…

「生きちゃった」(2020年):私の中で勝手に仲野太賀まつり⁈

親友同士の厚久(仲野大賀)と武田(若葉竜也)。中学生の時には、奈津美(大島優子)も加わり、後に奈津美は厚久の妻となる。娘にも恵まれ、幸せに暮らしていたつもりだった厚久だが、奈津美の浮気をきっかけに不幸の連鎖が止まらない。こんな不幸が連続する人い…

「バッテリー」(2007年)-2:2回目の鑑賞は子役時代の太賀を観るために

「初恋の悪魔」で林遣都と仲野太賀がW主演を務めていのだが、二人の最初の共演が林遣都のデビュー作の「バッテリー」と聞いて、何??太賀どこに出とった?と、もう一度鑑賞することに。 そしたら、メインキャストの少年の一人に、両端の前歯が抜けた、かわ…

「すばらしき世界」(2020年):ただただ、役所広司=三上という男に圧倒される

鑑賞後、日を追うごとに本作の主人公、三上(役所広司)を、私は実際に知っているのではないか、という不思議な感覚の中にいる。スーパーで、通りで、近所のアパートの前で、彼を見かけていない?映画を見て、その中の登場人物に自分が会ったことがあるとい…

「パリの灯は遠く」(1976年):不条理な悲劇というが・・中年になってもカッコいいアラン・ドロンに惑わされるな

ラストで繰り返された、主人公とユダヤ人との会話で、全てが腑に落ちる。 不条理どころか、因果応報ではないか。 ナチスドイツの占領下のパリ。ユダヤ人への圧力が増していく中、窮したユダヤ人から絵を買いたたき、いい暮らしをしている美術商のクライン(…

「東京リベンジャーズ」(2021年):イケメン俳優、全員ボッコで血まみれ!

何と言っても、どう見ても!北村匠海のアドレナリン1000%のド根性ファイトシーンが本作をより熱く熱くしていることに異論はない。 ダメダメな負け犬だった武道(北村)が、偶然得た力、タイムリープを繰り返しながら過去を変え、恋人を救うために奮闘する。優…

「鬼畜」(1978年):あの時代って、あんなに貧しかったっけ?

今から40年以上前に公開され、日本の高度成長期時代を背景にした話だと思うのだが、当時の世相を随所に感じる。町には子どもがたくさんいて、男の子たちは汗染みのついたランニングシャツで泥んこになって遊んでいる。大人は今より良い生活をと稼ぐのに必死…

「アジアの天使」(2021年):同じ釜の飯を食う、ことの大切さ

好きな俳優の池松壮亮とオダギリジョーがW出演している、オール韓国ロケの石井裕也監督作品。オダギリジョーの外国語の台詞を操る能力に、再び感心する。 それにしても、ラストシーンの無言の食事のシーンは、温かくでパワフルで本当に素敵だった。それまで…

「ゴッドファーザー」3部作:人生の光と影を鮮烈に描き切った名作

50周年記念で再々注目された本作を、恥ずかしながら初めて鑑賞したので、記録のために感想を書き留めておこうと思う。 イタリア系移民がアメリカで家族を守るために、多少手荒な真似をしながらもしたたかに生き抜いていく様を親子2代にわたって3部作で描い…

「宵闇真珠」(2017年):オダギリジョーの出演作で出会う、美しい香港

オダギリジョーの出演作を探していて、見つけた香港映画。 監督がクリストファー・ドイルと、ジェニー・シュンという女性監督。香港映画はわりと好きだ。オダギリジョー以外の要素としても動機十分ということで早速Amazon Prime で鑑賞。 クリストファー・ド…

「ドント・ルック・アップ」(Netflix):小太りのレオナルド・ディカプリオのダメっぷりがサイコー

現代のアメリカの政治、社会を強烈に風刺。 俳優陣の、まあ、なんと豪華なこと! メインキャスト二人の、ディカプリオと、ジェニファー・ローレンスのほか、メリルストリープや、ケイト・ブランシェット、ティモシー・シャラメが、”ワキ”ででている。 中間選…

「大怪獣のあとしまつ」:映画館で観たいものだが

「恋する寄生虫」で映画館に行った時、通路に本作の巨大なバナーが出ていた。巨大なゴジラみたいな怪獣が横たわっていて、”この死体どうする?“とは、何という発想!面白いなーと思った。 その時は、主演が山田涼介ということしか頭に入ってこなかったけれど…

「花束みたいな恋をした」(2021年):男の言い訳と変わり身をドストレートに台詞で聞いちゃった!

2021年、映画館が「鬼滅の刃」で席捲される前、壮大な話でもなく、主人公のどちらかが不治の病とかでもなく、若い二人が過ごした5年間を淡々と描いたラブストーリーが、若者の間でヒットしていると聞いていた。 恋愛映画はあまり見ないのだが、菅田将暉が”推…

「エルネスト もう一人のゲバラ」(2017年):俳優、オダギリジョーの凄さを思い知る

見終わってからの率直な感想は「よく演ったよ、オダギリジョー、よく撮ったよ、阪本監督!」 ゲバラ没後50年を記念して、日本とキューバ合作というが、日本色はほとんどなく、ほぼ洋画。映画の冒頭で描かれる、ゲバラが日本を訪問するシーン以外は、すべてキ…

「オーバー・フェンス」(2016年):オダギリジョー目当てで鑑賞→”病気”再発

先週の朝ドラ「カムカム」のオダギリジョーにすっかりやられ、Amazon Primeでオダジョー作品を検索して観た本作。 41歳の若さで自死した作家、佐藤泰志の小説を元にした映画「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」に続く「オーバー・フェンス」。「そこのみに…

「浅草キッド」(Netflix):柳楽優弥が凄すぎて・・!

柳楽優弥が凄すぎる。顔そのものは全く似ていないのに、その表情、佇まいが最初から最後までビードたけしその人だった。タップダンスも圧巻だった。 原作はビートたけしの自伝小説「浅草キッド」。浅草フランス座で、師匠の深見千三郎の元での下積み時代から…

「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」(2021年):How beautiful it was!

Earth, Wind &Fireをこよなく愛す友人が「もう何回も観ちゃった。早く観ないと劇場公開終わっちゃうよ」と珍しく熱く勧めてくれた本作。残念ながら身近な映画館での上映は終わっていて、ほどなくWOWOWで放送されたので早速鑑賞。 音楽通ではない私でさえ聞…

「護られなかった者たちへ」:”号泣しました”嵐の中、置いてけぼりの私・・(がヒネクレ者きっと)

主役の佐藤健、阿部寛、林遣都、普通にいたら相当なイケメンを配置しているのに、本作品中、誰一人、ほぼワンシーンたりともカッコよくない。いや、カッコよく佇んでいたりするのかもしれないが、映った(例えば阿部寛の)顔は、げっそりと頬がこけ悲痛に歪…

「恋する寄生虫」- 3:具体的なシーンのこと書いてますので、なんなら鑑賞後お読みください。

前半の二人(高坂=林遣都、佐薙=小松菜奈)は、まるでイケていない。 視線恐怖症で人と交われない故に厭世的で、自分が近いうち死ぬことに(たぶん)憧れをもっているような女子高生の佐薙。どこか具合が悪いのは確かで、しょっちゅう鼻血が出る。彼女の面…

「恋する寄生虫」- 2:First Impression:「アメリ」が好きな人は観るべし

いくら”推し”が出演しているからと言って、初日に映画館に駆け付けたのはこれが初めてだ。公開が近づくにつれ、雑誌やテレビやWebで露出される映像や情報に期待が高まり、早く観たいとこれほど思ったことはない。 公開日の金曜の夕方に観てから、何回もシー…