人生相談(≒日記)
人に言われたことは、気になったり、執拗に覚えていたりする。その一方で、自分が人に言った言葉は、放った後忘れてしまうことが多い。 後者は、そのため知らず知らずに人を傷つけていることもあるから、言葉には注意しなければならない。前者については、私…
実家の岡山で母の葬儀を終え、年明け、父の入所するグループホームに申し込み、自宅に帰宅した。久しぶりに開いたブログで、読者となっているBettyさんが紹介していた松浦晋也さんの著書「母さん、ごめん。② ― 50代独身男の介護奮闘記 グループホーム編」を…
昨年9月に脳出血になり、治療の末、10月からリハビリ専門病院に入院している父。後遺症は残らなかったと思ったが、それはあくまで身体的なことだった。以前から認知機能の衰えはあったけれど、一気に認知症が進んだ。以前にもまして言葉がすぐに出てこなく…
年末年始、ブログから離れていて久しぶりにスマホでアプリを開いたら、注目記事の中に『財津和夫「切手のないおくりもの」(1997年):突然ふってきた歌』が入っていた。あれ?と思い、ほどなく納得。昨年末の紅白歌合戦のオープニングで合唱されていたこと…
冬の朝じたくに時間がかかる ―。このことに気が付いたのは、昨年のことだ。 足(LegsおよびFeetの先、つまり足の指)に問題を抱えているという個人的理由から、”はく”ものが多いのだ。 (誰も知りたくもないだろうが)例にすると ①5本指のつま先だけのソック…
南向きの仕事部屋(夜は寝室)は、朝の10時くらいから日差しが指し込んで、久喜は必ず陽だまりにベッドを移動して寝ている。 久喜の安心しきった、かすかに上下するお腹を見ていると、なんともいえず幸福な気持ちになる。 慣れ親しんだ朝の仕事。(単調とも…
火野正平さんの訃報に触れ、やっぱり思い出した、あのCM。 そのCMについて、3年前にブログで書いていたので改めて紹介したい。 火野正平さん、好きな俳優の一人でした。 www.mitsumame.work
1955年の端島(長崎・軍艦島)の若者の群像劇。 幼馴染だけれど、炭鉱夫の息子(神木隆之介)、食堂の娘(杉咲花)、炭鉱を運営する会社員の娘(土屋太鳳)、工場長の息子(清水尋也)ー 立場が大きく違えば、大人になるにつれ関係性も微妙になる。その上恋…
Xを見ていた時に偶然流れてきた文章。備忘録の意味もあり、書き留めておく。 「他人ってガッカリさせていいのよ。 自分のやりたいことを貫けば どこかの誰かはガッカリするものよ。 1番モノのわかった人はガッカリしない。 2番目にモノのわかった人は、ガ…
久しぶりにイベントの手伝いで大手町に向かった。もう4年以上在宅ワークをしているので、通勤電車に乗るのは緊張する。初めて行く会場は、集合場所に着くまで気が抜けない。とにかくあり得ない程の方向音痴なのだ。 早速、電車の乗り換えを軽く間違えたが、…
日吉の歯医者に通い初めてまだ1年にも満たない。ホワイトニングと、痛くないクリーニングを求めて歯医者を探し通い始めたのだが、正解だった。 日吉は結婚する前に住んでいた。 30代前半、当時の私は仕事と部屋を往復するだけの生活を送っていた。日当たり…
9月の終わりから、約2週間毎帰省している。 父が脳出血で入院したためだ。 これまで、入院している母に面会するため帰省し、父の暮らしをほんの少しだけサポートしていたのだが、その父が倒れてしまった。 不幸中の幸いで、父は母に面会した後、病院の駐車場…
なんだか、音楽室に掲げられている、かつらをつけた音楽家たちの一人のような名前だが、1995年にドイツのアッヘンバッハが、提唱した疾患概念だそうだ。はっきりした原因や治療はわかっていないらしい。 「手の指 突然 青あざ」とGoogle検索すると、2番目く…
なんだか「世界のおきく」みたいなタイトルで申し訳ないのだが、先月駅のホームでパタンと倒れて顔を打ち付け、1ヶ月以上経つのにまだ左の頬骨が痛い件について。 一瞬意識がなくなり、何の防御もできずホームのコンクリートにぶつけたのだが、左肩、両手親…
巨大Global企業、マクドナルドのCMが相変わらずブイブイいわせている。(個人の勝手な感想です) ジャニーズ問題が大きくなる前は、木村拓哉を惜しみなく使い、木村の後は堺雅人、引き続きの広瀬すず。夜マックでは妻夫木聡や伊藤紗莉もあったな。朝マックは…
以前勤めていた会社で、半年(もしくは1年?)ほどものすごく仲良くしてもらって、その後疎遠になった同僚がいた。先日、その彼女の訃報を聞いた。 私より1つ年上だったと記憶している。その会社で、彼女はたたき上げでキャリアを積み、私が入社した時には女…
雨は降っていなかったが、梅雨らしい湿度の高い日。父が車のクーラーをつけていて、ほっとした。先月は猛暑にもかかわらず、クーラーはないと言って窓全開で父の運転する車に乗ったのだ。 月1回、実家に帰省した時、私は89歳の父が運転する車に乗って母に会…
音楽に詳しくない私は全く知らなかったけれど、三浦拓也はアコギ・デュオ、DEPAPEPE の一人で、インストロメンタルの世界では海外でも有名な作曲家、演奏家とのこと。 彼が出した初のソロアルバムの宣伝で、JWAVEの別所さんのTOKYO MORNING RADIOに出演して…
前回の「ソロ焚火」は、良かったなあ。(いや、毎回いいんだけれどね) 燃える火を見つめるということが贅沢な時間だと改めてわかった。 そして自分が小学生の頃、燃える火を見ることが好きで、実際よく見ていたことを思い出した。 何を隠そう、岡山の実家は…
台風のことを昔は野分と言った。秋の野の草を吹き分ける様からきているらしい。そうか、野分の季語は秋か。 強風を覚悟して久喜を散歩に連れ出した。野分という言葉が頭に浮かんだので、久喜のフワフワの毛がさぞや風で分けられるのではと、面白写真を撮るべ…
確か解禁日に、このアルバムの中にある「テキサス・ホールデム」をJ-WAVEで聴き、ジョン・カビラが一部を紹介したビヨンセの長文コメントのことが頭に残っていた。彼女がテキサスで感じた違和感・・って?テキサスといえば、アメリカ南部に位置し奴隷解放が…
(本作をこれからご覧になる人は、先入観なく観るために鑑賞後に読んでいただければと思います。) 馬車に轢かれそうになった若い女(藤間爽子)を助けた小説家、野坂(林遣都)は、女の住む屋敷に招き入れられた。雨が降っているなどと、なんだかんだと言っ…
毎月1回、実家に新幹線で帰省している。 いつも窓側E席に座るのだが、ここ2回ほど隣が男性ビジネスマンだった。 先に通路側に座っている男性に声をかけて窓側に座るのだが、男性は席を立ち私が引く小さめのキャリーバッグを棚に上げましょうかと申し出てくれ…
毎年、花見を必ずする。 娘が中学生までは、家族3人でどんな状況でも花見らしいことを実行した。天気にも左右されるから休日にできない時は、平日夜桜を見に近所の公園に3人で出かけた。缶ビールとおにぎり、一応シートまで持参したりして。今年、Facebook…
母は、去年6月に誤嚥性肺炎で緊急搬送されてから2回転院し、11月から今の病院にお世話になっている。今の病院は嚥下の訓練やリハビリはなく、看取りをしてくれるところだ。程なくして、手や腕からの栄養点滴ができなくなり、足の付け根の血管にカテーテルを…
「おっさんずラブ -リターンズ-」7話で、過労で倒れたちず(内田理央)に、マロ(金子大地)が「俺たち、莫逆の友じゃないっすか」と言うシーンがある。 ”莫逆”?ってどこかで聞いたことあるぞ。林遣都の出演作品を掘り起こして観ていた頃に出会った徳井義…
専念寺/ネコ坊主さんのXをフォローしている。「今日のお寺の掲示板」の言葉には、ハッとさせられたり慰められたり、有難いことこの上ない。 先月のことだ。母が入院している病院に毎日車で面会に通っている父について、担当の看護師の方が車で来るのを止めた…
数年前から麹の効能が評価され、塩麹は調味料として家庭の冷蔵庫に居場所を得たと思う。米麹と塩麹、どちらが先にブームになったのかは知らないが、米麹が原料の甘酒も、健康飲料として様々な形態でスーパーに並ぶようになり、もはや定番商品となっている。…
昨年暮れ、脚本家の山田太一さんの追悼番組で再放送された本作を見た。 物語は、余命3カ月とわかった息子(杉浦直樹)を、父親(笠智衆)と別れた母親(杉村春子)、嫁(倍賞美津子)が見送るというものだが、それぞれの関係性が微妙で、彼らの心の機微が丁…
昨日、湯船に入れたゆずの香りが風呂場から1階に漂っていた。 実家から戻って2日後のことだ。2㎏くらいの米の袋が二つと、一見すると傷みが目立つ柑橘類が複数個入った段ボールが父から届いた。 父が米を作るのを止めて2年は経つというのに、実家の米専用貯…