今日は、母の誕生日。
平日は毎日面会に行っている父だが、土日は面会ができない。
母が緊急入院→リハビリ転院してから、ほぼ毎日のように父に電話している。
「22日はお母さんの誕生日だけれど会いに行けない」という父の言葉に、私はバースデーソングを歌うから、スマホを持って面会に行ってね、と前日に父に言っておいた。
父は普段スマホを携帯していない。最近はぐんと認知機能の落ちている父だから、私のお願いしたことを覚えているだろうか。
果たして、父はちゃんとスマホを持って行き、母のベッドの横で私からの電話を待っていてくれていた。
ところが、あろうことか当の私がすっかり電話することを忘れていたのだ!
自分のバカバカバカバカと何回も心の中で叫び、夜かけた父への電話で何度も謝った。
父は怒っていなかったけれど「待っとったけど、かけてこんかったなあ」とゆっくりした口調で言った。
なぜ忘れたか。
仕事に余裕があると思ったいたその日、レポートの追加作業が発生して、昼過ぎまでかかりきりになってしまった。そして遅いランチタイムにも、父に電話をかけることを全く思い出さなかったのだ。
今思えば金曜の朝、すでに私は仕事のことで頭がいっぱいで、その日父に電話をかけるというタスクが頭からすっかり抜け落ちていた。(あー!なんでスマホの付箋ウィジットに書いておかなかったのか!)
母にバースデー・ソングを歌ってあげたら喜んでくれるかもしれない、自分の思いつきに一人悦に入っていたくらいなのに。そして、父も少しだけ楽しみにしていてくれたはず。いつも携帯しないスマホを”忘れずに!”持って行ってくれたのだから。
常日頃から、人に期待をさせておいて裏切る(実行できない)のが、一番よくないことだと思っている。実行できなかった理由はあると思う。物理的に無理だったり、体調的に無理だったりすることもあるだろう。しかし、ただ単に忘れてしまうってのはどうだ!?
流石に、今までこんなにひどい忘れ方はなかったと思う。
私も認知機能がかなり落ちている??
確かに、ここ数年物忘れがひどくなってきた。
最近ヤバいと思ったのはガスコンロの火の消し忘れだ。1回目は種火にしていた時。そして電話をかけ忘れたその日が2回目で、やはり種火を消し忘れて鍋をコンロから下ろしていた。食後、夫が台所に行って発見し、猛注意された。当たり前だ。
落ち込む。
昨日ほど自分にがっかりしたことはない。
母も認知機能が衰え始めた時、こういう感じで何回も”自分にがっかり”を積み重ねてきたのだろうか。以前、母が料理を焦がして悔しがっていたのが目に浮かんだ。
昨日はがっかりしすぎて何もする気になれず、ブログも開けず、英語もやらず、しばらくふてくされていたが、気を紛らわすために録画していたドラマを見た。
そしてしばらくして、父が台所に貼っていた貼り紙を思い出した。
「ガス使用中は 離れるな!!」
これを見た時、父も何度も危ないと思ったことがあるのだ、そして衰えていく自分と共闘して生きて行くための工夫をしているんだ、と思った。
私も貼ることにした。
「Turn OFF the GAS Stove!!」(あえて英語ね)
近いうちに物忘れ外来に行ってみよう。認知症の兆しがあると言われるかもしれない。絶望的になると思うけれど、病気と共に生きるためには工夫をしなければならない。あまり家のそこかしこに貼り紙をしていると、ドラマで見た認知症の家族のいる家みたいになるな。。
と、すっかり自ら認知症だと思い込み始めている(!?)
やっぱり、まずは物忘れ相談センターに電話してみようと思う。
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