イントロだけで藤井風とわかる、特徴的な中毒性のあるグルーヴを予告するみたいだ。
「枯れていく~」って始まる歌詞もすごいなあと思いながら、いきなり出だしで先月療養型の病院に転院した母の姿が思い浮かんだ。
そしてその次の「今この瞬間も咲いている」で、ガツンと来る。
母は食べることには貪欲で、嚥下リハビリの効果もあり、1日3回、経口で食事が取れていた時期もあったが、今となっては痰の吸引が頻繁になりすぎるため食事を控えている。来週からは点滴栄養だけになると言われている。
会う度に細くなり、枯れていく母。
だけどね、”今この瞬間も咲いている”のよ。
目を開けていても、何を見て何を考えているのかわからないけれど、たぶんこちらの言っていることはわかっている。そして人生の最終版、母はぼんやりと、まだらかもしれないけれど、これまでの自分の人生を振り返り整理している時期なのだと思う。
ーさりげなく 思いを込めてみる
やむを得ず 祈りを込めていくー
藤井風の紡ぐ歌詞は、どうしてこうもそれぞれの人の状況に寄り添い、その人なりの解釈を寛容に受け入れるのだろうか。
その寛容さ、大きさそのものが、藤井風と言う人の生き方なのかもしれないな、とふと思った。
先週日曜の「TOKIO HOT 100」で2週連続で1位を獲得。サプライズでクリス・ペプラーの前に登場したと聞いて、早速radikoで視聴。
最近ブロッコリーを茹でて数日かけて食べていると言っていた希代のアーティストは、「夢は何ですか?」の問いに「両親に喜んでもらうことですかね・・」と、はきはきとは真逆なしゃべりで番組のエンディングを締めていた。
藤井風。ビッグになっても何も変わらない、その信念、生き方。
愛されるよねえ。そして彼の愛もどんどん世界に広がり、より多くの人に届いているに違いない。
「花」を聞く度に母を思い出し、また会いに行かなきゃと思う。
■藤井風の「ガーデン」で父を思い出す、というブログを以前書きました。
■「花」をYouTubeで聴いたあと、伝説の日産スタジオでの無観客ライブ配信が流れてきて「燃えよ」でまた落涙。その時のブログはこちらです。
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