突然、降ってきた、このフレーズ、「私からあなたへ~、この歌を届けよう」
最初口に出た時は「あなたから私へ~・・・。」あれ?変だぞ。「私からあなたへ~」だわ・・。でもその先の歌詞がちゃんと出てこない。
昔この歌を歌った記憶もないし、誰の歌かも、どこで聴いたかも全く覚えがない。そして何のきっかけもなく、唐突に本当に突然、口をついて出た。不思議なこともあるものだ。
で、もちろんグーグルマイクに向かって歌ってみたところ、これが「切手のないおくりもの」という歌であることが判明した。
さらに検索すると、作詞作曲者、財津和夫の歌よりも平井堅がカバーしたYouTube動画のほうが先に出てきた。そして、実にたくさんのアーティストがカバーしている。
どうやら名曲らしい。簡単なメロディのリフレイン。でも歌詞が何とも言えん。支持される理由がわかる。
私からあなたへ この歌を届けよう
広い世界にたった一人の 私の好きなあなたへ
年老いたあなたへ この歌を届けよう
心優しく育ててくれた お礼代わりにこの歌を
知り合えたあなたに この歌を届けよう
今度よろしくお願いします 名刺代わりにこの歌を
別れゆくあなたへ この歌を届けよう
寂しい時に歌ってほしい 遠い空からこの歌を
2番目の繰り返しの歌詞「年老いたあなたへ」で、母の顔が浮かんでもういけない。歌いながら涙が溢れてしまった。
今月の帰省で会った時の母の顔。だんだんと声が出にくくなって、目も開けにくいようで、自宅にいるとベッドで寝ていることが多くなったという。食べ物には目がなかったのに、最近は自分から食べようとあまりしなくなったらしい。
今度帰省した時、この歌を母と父に歌ってあげようと思う。4番目のフレーズは歌わずに。そう思い立ってから、泣かずに歌えるように時々練習している。
こちらは平井堅の「切手のないおくりもの」