シリーズ2「遥かなる大地へ」の時も思ったが、中国古代の戦国もの、戦闘ものにして出演者の運動量の差がレベチなんですけどーーー。
ものすごい運動量の俳優:
山﨑賢人(信)、杏(紫夏=しか)、清野菜名(羌瘣=きょうかい)、三浦貴大(尾到=びとう)、岡山天音(尾平=びへい)など
わりと運動量少なそうな俳優:
大沢たかお(王毅)、山本耕史(趙荘)、片岡愛之助(馮忌)、山田裕貴(万極)などの将軍役、橋本環奈(河了貂=かりょうてん)ほか、嬴政(えいせい=吉沢亮)をとりまく官僚に扮するベテラン俳優たち、高嶋政宏(昌文君)、佐藤浩市(呂不韋)、玉木宏(昌平君)など
嬴政役の吉沢亮は、前半の回想シーンで馬を駆って全速で走るシーンがあるのだが、後半は王宮で戦況報告を受けていたので、どちらにも入れなった。
すみません、この仕訳、どうでもいいですね・・。
さて、シリーズ3の本作では、中華統一を目指す秦国王の嬴政の過去が前半にたっぷりと語られた。
趙国に捕らわれ、過去の秦国による大虐殺により趙の民の恨みを一身に受け、ひどい扱いを受けたことで、心も体も何も感じない”壊れた”存在になった少年。そんな嬴政を救ったのが、彼を趙から秦へ連れ戻す大役を引き受けた闇商人の紫夏(しか=杏)だった。
追手に迫られながら秦の国境をめざし疾走する馬車と、その車上の激闘は迫力満点。
また、壊れてカラカラになった嬴政の心に、命の水を染み込ませた母性も感じる紫夏を杏が好演。また、乞食同然の姿で、叫び,おののき、泣いても、どの角度から撮られても美しい、吉沢亮を再確認。(ふうっ。)
嬴政は命を懸けて、自分を秦の国に送り届けてくれた紫夏との約束を守るべく、戦乱の世を終わらせ中華統一を目指すことを信念としている。
その王の決意を確信した王毅は、迫りくる趙の大軍にわずかの兵で、自らの才覚をもって臨むことになる。
わざわざ映画館で観たのは、たとえCGにしても、その軍勢の迫力、肉弾戦のリアルを映画館の大きなスクリーンと音響で鑑賞したかったから。それと、大沢たかおが演る王毅を早く拝みたかったから。いやあ、カッコ良かったすよ。独特のおネエ言葉であることに変わりはなく、威風堂々の体躯はその威厳を象徴し、優しい物言いの一方で、ひと睨みするだけで相手を震え上がらせる。
腹心の将、騰(とう=要潤)との、”満々”の掛け合いも可笑しいくらい続くし、もう、王毅最高ーー!
ということで、またまた申し訳ないが、主役、信の存在が、周りの濃ゆいキャラのせいで、私にはやや物足りなく感じられた。
これ、山﨑賢人のせいではなく、話自体のせいだと思います。ポケモンみたいに、次々と登場する、くせ者にして強敵、”伝説の”将軍たちと彼らとの戦いぶりが、この物語の醍醐味なのだろうから。
あまりに唐突に、まるで連ドラみたいな終わり方しただけに、シリーズ4はほどなく公開されるんでしょうね!!
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