前回に続き、恋人探しの迷宮に迷い込んだ武川を演じる眞島秀和のブチ切れ方が半場ない。
「サンシャイン、ラーブっっっ」至近距離で面と向かってそこに居た、カメオ出演のディーン・フジオカの鉄面皮の無表情がさらに笑いを誘う。(ディーン、よく笑わなかったよな)
「牧を俺にかしてくれーーーー」土下座から流れるような倒立。床から垂直にまっすぐ逆さに伸びた長身の眞島の身体能力の高さにはびっくりするけれど、おっさん、そこまでやるー?
なんだか、俳優のテンションマックス、ここまでできます!を見せつけるようなシーンの連続で、大笑いしながらもやや食傷気味になったのは否めない。(ガチファンのつもりだけれど、冷めた批判眼がどうしても居座っている自分)
今回は、結婚指輪を失くした牧(林遣都)の大泣きとその前の旅館の大広間での全員参戦の死闘がクライマックスだった。置物の石(たぶん偽物)、弓矢まで持ち出す牧と武蔵(吉田鋼太郎)の闘いの横で参戦しなきゃいけない、いずぽよ・和泉(井浦新)、途中参戦の菊様(三浦翔平)の心中やいかばかりか。おろおろしながら喧嘩を止めようとする和泉に絡み、なぜか菊様の攻撃の矛先が春田(田中圭)へ向かい、わけわからない展開に。
もうやり過ぎだけれど、これが本作の世界なのだから有難くこのドタバタを堪能するしかない。
菊様の行き場のない和泉への想い、狂言回しの役に徹する武蔵にふんわりまとわりつく孤独、春田が時々自問する”家族とは”・・・。
ドタバタコメディにそっと挟まれるメッセージもしっかり受け取りつつ・・
春田といちゃいちゃする牧を演じる林遣都、ジェットコースターのように乱高下する様々な感情を5倍くらいにして放出する林遣都を見ていて、「火花」の徳永をもう一度観たくなった。(YouTubeで「火花」予告編を観て、それだけで切なくなりました)
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