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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「罪の声」(2020年):偶然だけれど、桐島の出現と本作が一瞬シンクロしてしまった

未解決のグリコ・森永事件を題材にした塩田武士の小説が原作。

大日新聞の特集記事、ギン萬事件の取材班に入った記者、阿久津(小栗旬)が、大量な当時の資料、担当だった先輩記者の証言などをもとに、大阪の製菓会社を狙い恐喝した事件を追っていく。

一方、京都でテーラーを営む曽根(星野源)は、偶然父親の遺品の中から自分の声が録音されたテープと英語で書かれたメモを見つけ、消息不明の伯父のものではないか、また手帳に記された「ギンガ」「萬堂」の文字に、遠い昔の未解決事件と伯父の関係を疑う。そして、自分の声が脅迫に使われたことに憤りと恐ろしさを感じ、居てもたってもいられなくなる・・・。

 

前半は、それぞれの視点で事件の証言者に迫っていく。二人がなかなか出会わず接点に至らないのがいい。点在する証言者、証言内容をこちらも阿久津や曽根と一緒に推理していく楽しさがあった。

そして、後半から曽根と同じように声を脅迫に使われた子ども(姉弟)二人の行方に焦点が絞られ、二人のたどった余りにも悲惨な過去に巡りつく。

そして、犯人グループの一人で、ギン萬事件の計画を練った男、曽根の伯父、達雄(宇崎竜童)の元を阿久津が訪ね、事件の真相を問いただす―

 

未解決事件でよく映像の題材になるのが「三億円事件」だけれど、ほとんどの作品で犯人たちが不幸になっているという結末。本作で達雄はどうやら逃げおおせたみたいな感じだったが、関係した家族の苦しみ、その後の人生が悲惨過ぎて胸に応えた。それまで平凡な幸せを享受してきた曽根さえも、自分の声が犯罪に使われていたことを知って苦しんだのだ。

 

想像していたより、随分面白かった。脚本の野木亜希子は日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞していた。
苦悩する曽根と一緒にサスペンスの謎解きをするわけだが、もう一人の事件の追求者、阿久津を小栗旬が飄々と演じていて、それが全体を重過ぎずに見せられた勝因か。
阿久津の先輩記者に古舘寛治、松重豊。軽妙な掛け合い(しかも大阪弁)でベテランがいい仕事しています。(大阪弁と言えば、小栗旬と星野源の大阪弁が少し変に感じたところがあった)

 

奇しくも今、50年間逃亡し続けた桐島聡を名乗る男が出現し、そして数日後に亡くなり世間を騒がせている。
世間の耳目は、彼の起こした事件(連続爆破事件)と共に50年にわたる潜伏生活に集まるのは必須。一瞬、本作の犯人グループおよびひどい扱いを受けた姉弟のことが頭をよぎった。
犯人について少なからずの情報を知っていても、それを表に出さない人たち(悪意がなくても)が世間にはいるんだなあ思った。だから逃げ続けられる犯人もいるし、世間から隠れて存在していないような人生を送る人も出てくる。
面倒なことに関わりたくない、それは誰しも思うことだから・・

 

罪の声

罪の声

  • 小栗旬
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