タイトルはなんだか”昭和”っぽいというか、文学小説みたいで惹かれなかったけれど、松下洸平と吉高由里子がW主演、しかもこの年代で今最も”走っている”井浦新が3番手くらいにきているではないか!
しかもミステリーということもあり、最初からワクワクして見ていたのだが、期待以上に重厚かつ面白い。ついでに劇伴(音楽)もクール!
主演の二人と弟役の高橋文哉のシーンになると、岐阜弁になるところも、3人の関係性が過去から現在まで何も変わっていないことを象徴していて、耳に心に心地いい。
何回目からかふと思ったのだけれど「最愛」とは、大学時代からの思い人同志だった大輝:現在刑事(松下洸平)と梨央:現在製薬会社社長(吉高由里子)の「最愛」のことではなく、梨央の、弟の優(高橋文哉)に対しての「最愛」のことではないかと思った。そして回を追うごとに、大輝、梨央の最愛よりも、周囲の人の誰かへの最愛がより色濃く描かれるようになったと思う。
ついに前回は、梨央が東京に出てきてからずっと近くでサポートしてきた、会社弁護士の加瀬(井浦新)の梨央への最愛が、かなわぬ思いと共にバーッと画面いっぱいに溢れ、井浦新の”イケオジ”というには、イケメンすぎる切ない表情にやられてしまった!
これが、「ももち~」と言っていた人なんだなあ、と今更「あのときキスしておけば」を思い出したくらいだ。
いやあ、40代半ばくらいからかしらん、何を演ってもいい。井浦新。
近い年齢の俳優さんで西島秀俊がいるけれど、この人も40歳過ぎてから渋くカッコよくなってきたよね。男優は年齢を重ねてから出てくる、演技の幅と深み、体と手の厚み(!)があって、なんだかそういうのを画面を通してみるのも楽しい。渋くなったなーなんてね。
本作、加瀬だけでなく、他の登場人物についても「最愛」がいっぱい。いったい、誰が犯人なのか最後までわからない。ミステリーとしても面白い。
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