主人公、真空先生を演じる高畑充希の、時として不細工に見えるリアルな表情以外、全てウソくさい。いい人ばかりで、美しいエピソードばかりで…
しかしどうやら、今現在の(架空の)虹の村の人々は、その過去にそれぞれなかなかハードな現実があったらしい。それを乗り越えて、いわば桃源郷のような今の虹の村にたどり着いたのかもしれない。
第3話は村唯一の商店、にじいろ商店の夫婦、雪乃(安達祐実)と晴信(眞島秀和)のエピソード。雪乃は、まだら認知症を煩い数ヵ月ごと全ての記憶がリセットされる。その度に彼女が何者かを説明する幼馴染みの氷月(西田尚美)と嵐(水野美紀)。まるで何も思い出せない雪乃を安心させるために、雪乃のヒストリーを話し、自分たちの話をする。記憶がない不幸もあるけれど、つらい事実を抱えて生きる彼女たちもつらい。涙とともに自分を語り合う幼馴染み3人。女優陣の号泣演技が話題になってはいたけれど、これを数ヵ月ごとやっていてそこまで泣くかあ?とちょいと白けたのは私だけだろうか。(たぶん)
しかし、忘れてしまった最愛の人、ダンナさんの晴信に会う瞬間の二人の間合いが切なく美しく思わず落涙。安達祐実の泣き顔は潔く美しい。もう少し二人のやりとりを見せて欲しかったなーというのが本音。晴信が雪乃の好きなカツサンドを作りながら、恋女房についてデレッと語る様でウェットでなく明るく二人の関係性、妻を思う夫の愛を表しているのだろう。
次回は朔先生(井浦新)のエピソード。朔の恋人?妻?で佐々木希がゲスト出演。