< script data-ad-client="ca-pub-5086079268044038" async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js">

はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「しんがり」(2015年) WOWOW連続ドラマ

オープニングを見ただけで、目頭が熱くなりそうになる。

大企業=大きな組織の中における社員=個人の闘い=プライド。自分の正義を信じて会社組織と闘う者でも、根底にある愛社精神との葛藤はある。会社に裏切られた思いや、加担したも同然の自分のそれまでの仕事ぶり。悔しさの中、瓦解する巨大組織の礎の鋲を抜いていくのが自分達であるかもしれない。

そんな山一証券破綻時のしんがりを務めた社員たちの物語。出演者順3番目男の林遣都(吉岡)は、武者震いするような1話でまだ立ち上がっていない。彼の上司に萩原聖人(瀧本)。遣都デビュー作の「バッテリー」の野球部監督で今回も師弟関係というのが感慨深い。当時15才の遣都は「しんがり」撮影時たぶん23才。これまで見てきた彼とは違う90年代のエリート証券マン風が新鮮だ。

まだことなかれ主義でいる吉岡がいつ開眼するのか、2話が楽しみだ。正義感の強い"しんがり"を率いる主演の江口洋介がはまり役。

 

 

「ストロベリーナイト」(2010年)土曜プレミアムドラマ:林遣都、”闇王子”の片鱗がここに!

「ストロベリーナイト」、竹内結子と聞けば、ヤクザ役の大沢たかおとのラブシーンがあったハードボイルドな映画を思い出すが、こちらは連続ドラマを放送する前に放送された2時間スペシャル版、「ストロベリーナイト」の意味する殺人ゲームの黒幕を姫川班が追い詰めていく。

 

このシリーズを初めて見たのだけど、林遣都が出演したお陰で、最初のパイロット版を偶然見ることになった。姫川玲子は竹内結子の当たり役だ。白シャツ&スーツの両袖をまくり上げ、長いストレートヘアをかき上げる仕草がハマっている。警察という男組織の中で女性警部補の姫川をサポートする面々に西島秀俊、桐谷健太、宇梶剛士たちの熱血感のある紳士ぶりもいい。西島秀俊がまだ若くて超カッコいい!

姫川を敵視する、元公安の武田鉄矢の悪ブリが見られたのも儲けもん。同じ刑事なのに、コイツ敵か?と思わせるほど姫川たちの邪魔をする。最後まで悪い武田鉄矢でいてほしかったのに、ラストで怪我をした姫川を見舞った時、金八先生になっちゃったのが残念でならない。そう思わせたのは台詞のせいだと思うけど。

 

林遣都は、撮影時たぶん19才だと思う。東大卒で父親も警察組織上層部のキャリア組。現場を知るため希望して所轄に配属され、連続殺人事件を桐谷健太と組んで追う。最後のシーンで本性を出すまでは真面目で正義感の強い、かつひ弱なイメージが払拭できない若造という役どころ。違和感なくぴったり。しいて言うといくらキャリアだからと言っても、もう少し警察官としての体を作ってもよかったんじゃないかと思った。だって、周りの桐谷や西島、宇梶ときたらムクツケキ漢って感じだもん。

薄っぺらい若者をやらせたらナンバー1の菅田将暉を思い出した。今回の林遣都の場合はただの薄っぺらいじゃなくて、闇や歪な自己愛や狂気がその奥にある。その伏線が全く描かれなかったこと、(つまり最後のシーンで林遣都の台詞と演技だけでそれを表現しなければならなかった!)姫川警部補の”感”が良すぎて、頭の良くない視聴者の私はついていくのが大変だったこと、その2つがちょっと腑に落ちない点だけど、ダークミステリーが好きな人はいいんじゃないかな。 

ストロベリーナイト DVD

 

 

[http://
ドラマランキング:title]

 

[http://にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村:title]

 

 

 

「獣になれない私たち」 - 4

松田龍平の恒星がいい。

たぶんガッキー演じる晶のことが気になって放っておけないのに、不器用過ぎてぎこちない。その動揺する目の演技が良くて、かわいくて応援したくなる。

 

ネットででは展開が単調で視聴率が今一とか言われているけど、恒星の会計士としての仕事でのちょっとした謎かけや、田中圭の家族や元恋人とのサイドストーリーも見逃せなくて、私にとってはなかなか面白い。

ガッキー目当ての人には、物足りないのかも知れないけど。

林遣都 - 5

林遣都がインタビューに答えているのを時々YouTubで見るのだが、比較的最近の映画「しゃぼん玉」公開時の時のインタビューを見ると、彼の俳優としての変遷が彼の言葉で語られてとても良い。

インタビュー時は丁度デビューして10年たった頃で、自分から進んで俳優の道に入ったわけではないことや、仕事ばかりでいわゆる甘酸っぱい青春時代を経験できなかったり家族と離れて一人暮らしだったりと、寂しい経験があったこと。

二十歳を過ぎて、ようやく俳優としての自覚、やっていこうという思い(おっとこれは、2012-2013カレンダーMaking Part3のインタビューで言っていたことです。)、ギラギラして役に挑んでいた20代前半から今に至るまでの心の変化など、丁寧に自分の言葉で語る様がとても真摯だ。

15歳から俳優を始めて、よくコンスタントに途切れることなく主役級の役ばかりもらえたよね、と思う。しかも貪欲に自分から求めたわけでもなさそうなのに。

俳優はルックスだけでは続かない。最初からすごく演技が上手いわけではなかったと思うけど、どうにもならないダイコンではなかったし、役作りという意味での努力が半端でなかったのだと思う。しかもそれは、それ(役)をやりたいという自らの思いというよりは、周りの期待に応えたいという真面目さからではないかと、勝手に推測してしまう。

そして、ここで遅れてきたファンとして、林遣都にこれまで次々と役を与えてくれ、育ててくれた周りの映画人、事務所の人たち、支えた彼の家族に、本当に感謝したいと思いました。おかげで、私は今の林遣都を目撃できるわけで(君に会えてよかった!)、同時に林遣都が役者として参加した良作、秀作、一緒に作品づくりをした素晴らしい役者さんやスタッフにも出会えたわけだから。

と、この思いを林遣都ファンの皆さまと共有したくてブログに記録しました。(沼もここまで来たかと、ちょっと恥ずかしいけど。)

www.youtube.com

 

「京都人の密かな愉しみ」― 桐タンスの恋文 (2015年 NHK BSプレミアム)

NHKの京都探訪映像にちょっとドラマが入っているのかと思いきや、京都の伝統や老舗の"今"にインスピレーションを受けて(あるいは元に)ドラマが仕立てられ、京都の寺社、町の佇まいと共に展開する、秀逸な作品だった。

俳優は、圧倒的な京都の魅力にすっと溶け込み、京都を描いた絵画の中に住む人のように存在する、そんな印象を受けた。

林遣都は、そういう画にとても馴染む。

林遣都の出演作を見ていると、本当に良作に出会うことが多い。このシリーズも紛れもなくそうで、他の作品も見てみたいと思った。

 

「交渉人 THE MOVIE」(2010年)

先週、日本シリーズで「リーガルV」がなかった。林遣都禁断症状がでないように、遣都が10代の頃、米倉さんと初共演した本作を観ました。

今更ですが、米倉さん、アクションを演るのに説得力ある身体だなと思いました。ハリウッド女優並みのデカさというか。迫力あるわあ。交渉人としての交渉よりもアクションの方が立っていた内容だった?と思うけど、どんでん返しの連続でなかなか見応えありました。

 

林遣都は、さすが3番目の男。(出演者リストで3番目に名前がくる。彼の出演作でよくあるパターン) ハイジャック犯の役で主演の米倉さんとの絡みも多かったです。髪型といい、雰囲気といい高校生みたいな感じ。同じ年に「パレード」を撮っていたはずで、全然違う人物なのが(当たり前だけど)役者さんだなーと感心。

 

この作品、悪役の反町隆史、チャラいけど肝心のところで隠れた能力を発揮する役の成宮寛貴など、脇も主役級が出ている。成宮寛貴と言えば、覚せい剤疑惑を雑誌で抜かれ、知られたくなかった性向まで暴かれて嫌気がさしたようで、すっぱり芸能界から去って久しい。覚せい剤についてはその後報道に動きがないから事実ではなかったのかもしれない。その騒ぎで不遇の生い立ちの中弟を養っていたことなどがわかり、苦労人であることが判明。イケメンだけど、一皮むいたら怖い、いっちゃった人を演じた時の彼は良かった。(「怪盗山猫」というドラマでそう思いました。)

ほか高岡蒼佑(元宮崎あおいの夫)や高知東生(元高島礼子の夫)など、最近見ない人が成宮を含め3人も出演していて、そういう意味でも時代を感じた作品。高校生に見える10代最後の林遣都もね。

そんな中、米倉涼子だけ今とほとんど変わっていない!!!林遣都が「リーガルV」の取材時にも言っていたことだけど、スタイル、美しさがほぼ変わらないってすごい!30代の当時から大御所感があるってどうよ?

最後に、城田優(=死刑囚)って何?妙にはまっていましたが。

交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10,000mの頭脳戦 [DVD]

 

 

 

 

「獣になれない私たち」 ‐ 3

恒星(松田龍平)が、可愛く見えてきた。

ひょろ~として覇気がなく、眼鏡の奥の小さい目は何を考えているのか解りにくい。だけど感情の機微は伝わる。上手い。

こういう会計士、男、確かにいる。リアリティーが半端ない。俄然応援したくなる。恒星をね。

 

田中圭が残念な感じの好青年をまた演ってるけど、黒木華があのままのグデグデ女で終わるとも思えず、見えない展開で次回が待ち遠しいです。