先日の「金スマ」で市原悦子さんの追悼放送があり、「まんが日本昔ばなし」誕生の秘話や彼女の朗読に捧げる情熱などが紹介された。圧巻は、番組最後に放送された市原さんの「ちいちゃんのかげおくり」の戦争童話の朗読。知っている話だし今さら泣かないよ、と思って聞いたけど彼女の語りに引き込まれ、戦争が弱い子どもたちを犠牲にしたことを改めて思い知らされ涙が流れた。
この話は小学校の国語の教科書に載っている。そして私は同じく教科書で読んだ「凧になったお母さん」という戦争童話を思い出した。もう何十年も前に1度読んだだけの話だけど、強烈な印象があり今でも覚えている。検索してみると野坂昭如の作品だった。ああ、あの「火垂るの墓」の。
市原悦子さんが生涯通じてなさった朗読の仕事を知るところになるとともに、はからずも戦争の悲惨さに思いを馳せた金曜の夜。
男のリーダーが戦争を起こし、戦地で男同士が戦い、残った女子どもも犠牲になる。
世界各国のリーダーが、全て女性に代わったら、今後戦争が起こる確立は半分以下になるのではないか、ふとそんなことを思った。
争いを避けるボノボはメスが群れをリードしていると聞いたことがある。
ところで「まんが日本昔ばなし」の再放送は切に望む。市原悦子さん、常田富士男さんの語りもさることながら、あの絵のクオリティは本当に素晴らしい❗「おいてけぼり」や「かさ地蔵」などもう一度見たい作品は山ほどある。