< script data-ad-client="ca-pub-5086079268044038" async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js">

はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「いだてん」- 18

いよいよ最終回に向けてドラマは佳境に入った。

東京オリンピックまで2年を切った今回は、徳井義実の大松(女子バレーボール日本代表)監督に泣かされた。謹慎中の徳井だが、ここでは渾身の演技で魅せた。

ソ連に勝利し世界一となり、選手たちは"東洋の魔女"と呼ばれ称賛された。燃え尽きた大松は、2年後のオリンピックよりも選手の嫁入りに今度は精を出さねばと思っていたらしい。当時結婚適齢期の選手たちの親御さんに、娘さんをバレー選手として貸してください、と頼んで回った過去の放送回を思い出した。

そんなところへオリンピック事務総長を辞めさせられた田畑(阿部サダヲ)が発破をかけにきたという展開。

鬼と呼ばれた大松だが、選手を思う気持ちと選手との絆が、ベタな展開ではあるが熱く伝わった。

世界一になるまで、70勝するまで、どれほどの犠牲を選手も監督も、その家族たちも払ってきたのか。

"犠牲"という言葉を聞いて、先のラグビーワールドカップの日本代表を思い出した。国中が熱狂したあのパフォーマンスを出すためにどれほどの犠牲を払ったか、だからこそやれる。やった。というような言葉を少なからずの選手が口にしていた。

しかし、その犠牲を払うことを選択したのは選手自身なのだ。

東京五輪の女子バレーボールチームの選手たちも、自らが大松監督に着いていくことを選んだ。

安藤サクラの、もはやネタみたいな出で立ちと台詞がいい。少しとぼけた感じに見える顔と当時のパーマ頭で吹き出しそうになるのに泣けてくる。ここで選手役の女優は間違っても美しくキリッとしていてはいかんのだ。安藤サクラじゃないと。なんか意味不明に安藤押しになっているが、絶讚していることに変わりはない。

 

終盤に入っても低視聴率と揶揄されている今年の大河ドラマ。

オリンピックを招致するまでの苦労話、それに纏わる人間模様だけでなく、当時の時代の空気や、あまり知られていない事実(例えば、戦前開催されたベルリンオリンピックのマラソン日本代表が日本統治時代の朝鮮出身者だったことなど)をさりげなく挟んでいる。

2020年のオリンピック前の大河ドラマとして、上記のようなお題を盛り込んで脚本を書けと言われたとする。(勝手に言ってます。)その上、面白おかしい大河ドラマに作り上げるなんて、クドカン以外に誰ができただろうか?