< script data-ad-client="ca-pub-5086079268044038" async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js">

はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の1年』- 2:私の中で過去最高の本木雅弘!

”不屈の精神”とは、こういうことなのだろうと思った。

決して諦めず最後まで病気(がん)と闘った平尾誠二を、本木雅弘が静かで包容力のあるたたずまいで演じきった。
鼻の上に少ししわを寄せたチャーミングな笑い方。がんが進行して弱っていくにつれ出しにくくなった声。本当に平尾誠二がそうだったか知らないけれど、本木雅弘が演じる平尾誠二を見てしみじみと、モッくんすごく良いなあと思った。

癌と診断された時にはすでに手遅れで、2,3か月もてばいいと宣告された平尾誠二(本木雅弘)。雑誌の対談をきっかけに友人となった山中伸弥(滝藤賢一)が、平尾のがんを治療するため二人三脚で闘い抜いた1年を描いた本作は、平尾誠二というラガーマンのピッチ以外の姿を残してくれた、貴重なものとなった。

登場人物たちの台詞は決して多くなく、過度な演出もない。病気の進行とそれに対峙した平尾本人や平尾の妻(石田ひかり)、家族、山中や山中の妻(吉瀬美智子)、医師たちの奮闘を淡々と描いた。


平尾は積極的に新しい治療法にも取り組み、弱っていく自分を一番わかっていたはずだけれど、自分のやるべきこと、すなわちチームの試合を見ること、できるアドバイスを彼らにすること、そして病気との闘いを諦めないこと、それらを最後まで全うした。

周りが意気消沈しているのに、本人が一番明るく前向きだった。

その高い精神性は驚くばかりだし、その強さ、大きさに尊敬の念を抱かない人はいないだろう。

 

ドラマを見た後、平尾誠二が心から愛したラグビーというスポーツについて、2019年の日本大会をきっかけに関心を持つようになっていた私は、さらにいいなあと思うようになっていた。
今年のワールドカップで試合を見ていた時、ラグビーってなんて美しいんだと感じたことがあった。肉弾戦からボールが抜け出て、パス回しに移る過程で、後方斜めに布陣する選手の作るラインが緑の芝生に映え、とても美しいと思ったのだ。
力の衝突から軽やかなパス、そして抜けてボールを抱えて疾走。また阻まれ、再び力の激突。ルールもおぼつかないの私だが(右下に展開ごとにルールを説明してくれて助かる)、ゲームにはリズムがあり、道具なしで人のパワーだけでぶつかり合う様や、疾走感、見ていて本当に力が入るし楽しい。

本作の中で、山中の台詞にあった
「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人にいつまでも少年の心を抱かせる」

元フランス代表ジャン・ピエール・リーブの名言が腑に落ちた。(よく知らなかった時は荒くれ男の肉弾戦だと思っていた私だが!)

ラグビーが育てた男、平尾誠二、ラグビーがきっかけで友情を築いた研究者とラガーマン。二人の志の高さに感動し、志半ばで旅立った平尾に思いを馳せ、やっぱり涙が止まらなかった。

ユーミンの「ノーサイド」が今も頭を回っている。

 

www.tv-asahi.co.jp

 

[http://
ドラマランキング:title]

 

[http://にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村:title]