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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「銀二貫」-2(年齢ギャップを軽々と超越する二人)

こっ、これはまるで男版"おしん"ではないか…!

林遣都演じる主人公松吉(元は武士の子息で仇討ちで父親を亡くし、寒天問屋の主人和助に助けられる)が、”三つ子の魂百まで”というように叩き込まれた武士の魂はそう簡単に抜けるものではない。丁稚としての生活はなかなか厳しく、可哀そうなことになっている。

銀二貫で助けられた松吉のせいで、焼失した氏神さまの天神さんにも寄進できず、商売も上手くいかないと手代に嫌味をいわれる。ひとり夜更けを歩く松吉は、先日梅の枝を拾ってやった真帆(芦田愛菜)と偶然合う。

この孤独な小さい者たちの心の奥で情が通い合うシーンが本当に素晴らしかった。真帆も母を早く亡くし、店を開いたばかりの料理人の父親(ほっしゃん。)にかまってもらえず寂しくしていた。松吉も自分の天涯孤独の身を思い、真帆の母親を思う気持ちと重ねて思わず泣いてしまう。「すんません。」と言いながら泣く15歳の少年の背を10歳(くらい設定かな)真帆の小さな手がさするのよ。「大丈夫?大丈夫。」

その前の真帆を慰めるために、松吉が両手で月を掴むシーンも素敵。柔らかくてしっとりしていて淡い恋の始まりを予感させる。15歳に見えてしまう、純粋で強い光を放つ目の遣都も相当いいのだけど、芦田愛菜は子役には見えんな。マジ。

 

「銀二貫」(2014年 NHKドラマ)

待望の再放送が始まりました!

林遣都当時23才、初の時代劇主演作。昨年亡くなった津川雅彦とがっつり共演し、(インタビューなどを読むと)俳優としてもいろいろと影響を受けたようです。

津川雅彦のこの作品にかける熱も相当だったようで、鶴之輔(主人公松吉の武家時代の幼名)を助けるシーンでの彼の魂が入った演技がすばらしく、早くも見応えを感じました。(実は初めて!津川雅彦の演技について”熱”を感じました。)

原作の「銀二貫」は、2008年の日経小説大賞で最終候補まで残った高田郁の作品。

仇討ちで父親を亡くした鶴之輔を銀二貫で助けた寒天問屋の主人(津川雅彦)の元で、丁稚、松吉として生きていく鶴之輔の成長を描く物語らしい。また大阪商人の矜持、生きざまみたいなところに触れていく話でしょうか。(ドラマが楽しみなので、あらすじは読みませんでした。)

初回は、3年間の寒天場での修行を終えて井川屋に戻った松吉が、1年経ってもいまだ丁稚として姿勢や振る舞いが身につかず、武士の子息であることと現在丁稚でいる自分とのギャップに揺れるプロローグ。23歳の遣都が14歳の元武士の子に見えるから不思議。

しかし、初回で最も感銘を受けたのは、鶴之輔10才の時を演じた子役(玉山詩くん)のすばらしい演技。最近の子役の演技力がすごいのは承知だが、この子のは本当にすごい。死にかけている父親をかばうアップの強い意志の顔も、このまま生きていくべきか、寒天場の先輩(板尾創路)に問う(10歳で?)涙のシーンも、子役にありがちな演技させられている感じが全くしない。この子のシーンがすごく印象に残り何度も見てしまいました。

回の最後に運命の人となるはずの娘(子役時代を芦田愛菜)と出会って次回へ続く。ものすごくかわいい愛菜ちゃんにもにんまり。

狛犬役で物語を語るぐっさん(山口智充)の声も、深刻になりがちな内容を軽妙に流し進めてくれてグッド!これより全9回の再放送が楽しみでわくわくする。 

銀二貫 [DVD]

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 ※「銀二貫」のブログは、8回まであります。
何度見ても素晴らしい作品で、自分もブログを読み返して作品の”蜜”を何度も味わっています。よろしければ順番に読んでみてください。

 

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「空飛ぶタイヤ」(2018年)

2019年日本アカデミー賞で、助演男優賞と助演女優賞にディーン・フジオカと深田恭子がノミネートされた本作。この二人といえばディーンが「あさが来た」でブレークした後の最初の(W)主演ドラマ「ダメな私に恋してください」のラブコメディのイメージが強く、池井戸潤原作の社会派ドラマでどんな新境地を見せたのか気になった。

 

私の勝手な感想はというと、やはり予想通りというか、これほど”カスタマー(顧客!!)“戦略課課長が似合わない男もめずらしいのではないかと思うほどディーン・フジオカの端正すぎる横顔ときっちり過ぎる頭。

そして、これほど中小企業の2代目社長の奥さんが似合わない女優もめずらしい深田恭子。あんな可愛い顔でショッカク垂らした頭の肝っ玉ヨメがいるか?深キョンの鼻にかかった声を武器にしたラブコメ路線以外ですごく良かったのは「天地人」(2009年NHK大河ドラマ)の時の茶々だな。ものすごく美しく、気の強さと悪女感がその美しさにぴったりだった。

そして主演の長瀬智也。かなり健闘。遠目の横からの姿がゴリラを彷彿させ、中小企業の体育会系2代目社長としてどこかに実在していそう。浅黒い肌と暑苦しい苦悩の表情はわかるけど、やっぱりこの人の熱さは「タイガー&ドラゴン」(2005年テレビドラマ。宮藤官九郎脚本)の虎児でしょう!

メイン3人がここまで?だと逆に彼らのことを気にせずに、トラックのタイヤ脱輪事故の原因を追跡するストーリーを必死で追いかけられた。で、原作の面白さどおり、映画としても面白いと思った。

また、脇の俳優がいい。銀行員の高橋一生や週刊誌記者役の小池栄子、ディーンの同僚のムロツヨシら展開の鍵となる人物たちの存在感。そして長瀬が一人捜索することになる、同じ中小の車整備会社の面々、柄本明や佐々木蔵之介が登場した時の安心感と期待感(ストーリーの展開に対して)。当たり前だけど配役って重要だと思った。

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「いだてん」-8

「いだてん」の視聴率云々とディスる記事が相変わらずネットに出てくる。

私は登場人物全てが面白いと思うし、役者さんたちの弾けた演技も称賛に価すると思う。毎度四三(中村官九郎)とスヤ(綾瀬はるか)のエピソードにはほろりとさせられるし、大竹しのぶ、中村獅童のやりとりなんて最高なんだけど。そして森山未來の神演技に触れたり、貫禄満点の小泉今日子を見る度に、さすがNHK大河ドラマ!ここまで豪華に俳優を布陣したな、と唸ってしまう。

 

まあ以上は私個人の感想に過ぎないのだが、今回の大河は開国した明治以降、日本のスポーツが様々な人々の情熱と努力で、様々な分野で発展していったことを解説してくれる面もあると思う。ちょっぴりEテレ調に。

少し前の回では駅伝誕生秘話、そして次回は箱根駅伝誕生!の経緯と「へぇぇぇ~」と10回くらいボタンを叩きたくなるトリビアネタが満載。ほかにもマラソン足袋発祥の地を本編の後紹介したりとなかなか面白い。

前回1番心に響いたのはメイポール・ダンス。何を隠そう、(もちろんあの時代に生きていた訳ではない!)私も中学校の体育祭であれを踊ったからだ。

少し話がそれるが、私が通った中学校では複数あるクラスのなかで、確か2クラス分の女子だけがあのポールの周りで色とりどりのカラーの紐を持って踊れた。ラッキーにも私はそのクラスに当たったというわけだ。体育祭の最後の大取りの演目とあって、練習をかなりした記憶がある。踊り終えるとポール上部には美しいカラフルな編み目ができる。その編み目の美しさが躍りの完成度に比例する。

ああ、懐かしい!あの伝統を守り厳しくも温かく指導してくださったY先生は既に鬼籍に入られたと思うけど、今でも受け継がれているのかしら。ひょっとしてY先生は、このドラマの時代の少し後くらい、女子体育の黎明期に体育教育を受けられたのではなかろうか。

 

そんなこんなで、いろんな見方もできる大河ドラマ。視聴率なんて気にせず面白いと思うことを続けてほしい。

トヨタ自動車ならびに自動車会社各社様へ

最近、犬の散歩をしているとき前方から来る車が凶器に見えてきます。いつ暴走してこちらに向かってくるかわからないと思えてくるのです。

 

先日、滋賀県の大津市で信号待ちをしている園児の列に車が突っ込み、園児2名がなくなった痛ましい事故がありました。逮捕された女性は前方をよく確認せずに右折しようとしたと言っています。不注意です。車の運転中に不注意があってはならないのは確かですが、人間ですから注意力が散漫になることはゼロではないと思います。また、昨今ではお年寄りによるアクセルとブレーキの踏み間違による事故も後を絶ちません。

 

大津市の事故の後、トヨタ自動車の売り上げが初めて30兆円を突破、利益は2兆円に上るというニュースを見ました。また、トヨタ自動車がCMに香川照之さんを起用して、「モビリティカンパニー」へチェンジすると大々的に宣伝されていたのも記憶に新しい。

にわか知識ですが、自動車業界では「CASE」(Connected, Autonomous, Shared, Electric )というWordが今後の方向性を表す重要なキーワードになっているそうですね。自動運転の潮流は、近未来の車の所有の仕方や交通インフラまで変える可能性があると以前聞いたことがあります。まさにこの「CASE」のこと指しているのですね。「CASE」にあらわされる近未来が実現すると、移動に車が必要なお年寄りが危険を冒してまで自らハンドルを握る必要がなくなる・・・。

しかし、すぐそれが実現するわけではないでしょう。その間にも、今回のような車が原因の死亡事故が続くのです。〇歳以上になったら強制的に運転免許を返納する、だと大津市の事故は防げません。また移動手段のない地方のお年寄りはたちまち生活がなりたたなくなります。

そこで自動車側になんらかの事故止機能を搭載していただきたいのです。スズキ自動車がCMしている「アイサイト」などの自動ブレーキシステムは、最近の車のほとんどに搭載されているらしいのですが、なぜ今回のような事故が後を絶たないのでしょうか?最近の車とは、最近発売されて新車ってこと?また、自動ブレーキシステム自体も各社で性能にかなり違いがあるということでしょうか。

いずれにしても、今車を移動手段として使わなければならない人々が、事故防止の(さらに進んだ)技術を享受できるよう、宣伝でも啓蒙でもあらゆる手段を使って広めてほしいのです。車を創る人たちの責任として使う人の裾野を狭めないためにも、次の時代への過渡期である今すぐのアクションとしてお願いしたいのです。

国内での車の売り上げは芳しくないそうですが、ヨーロッパやアジアでの売り上げが伸びている。日本で初めて30兆円という、中堅諸国の国家予算レベルの売り上げを稼ぐ企業のある自動車業界の方に、心からお願いする次第です。

「あなたの番です」- 3

きた!

そうか新婚年上の妻、菜奈ちゃん(原田知世)の、のっけから一人でざわざわしていたのも、なかなか婚姻届を出そうとしないのも、コイツの存在のせいか!野間口徹演じる(たぶん仮面夫婦の)ダンナ。

夫と正式に別れていないのに、田中圭と新生活を始めたってこと?!

テッパンにラブラブの新婚夫婦に、何やら嵐の予感。面白くなってきたぞ。

 

 

「パーフェクトワールド」-2

評判がいいので、久しぶりに見てみた。

キュンキュンするような王道のラブストーリー。二人の前に立ちはだかる壁、間に入ってくる恋敵。そして美男美女で性格の良い主人公2人。少女漫画か!(原作は漫画ですね。)

 

山本美月の揺れる女心を映すきれいな瞳よりも、「きのう何食べた?」でサッポロ一番を作りなから「バター、どーん!」と投入していた内野聖陽に心をわしづかみに(?)された私の目は腐っているのか?

 

松坂桃李を見続けるのが、個人的にちょっとひっかかるものがあり、続かない。でも彼は文句無しに良い。オタクらしくするためか、少しポッチャリな瀬戸康史も興味深い。

「パーフェクトワールド」、世間で大いに盛り上がってほしい。