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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「星降る夜に」:ポンコツ新米医師、おディーンを応援するしかない!

口角の上がった北村拓海の笑顔を、こんなに微笑ましく愛おしく思えたのは初めてだ。
彼の出演作をたくさん見ているわけではないが、本作の柊一星は、今までで私が見た北村拓海のベストだと思う。それくらい、ハマっているし素敵な役だ。(”東リベ”のタケミチもいいけどね)

年上の女性にストレートに猛アプローチする、ろう者の青年。ろう者であることをハンディとせず、好奇心旺盛でアクティブ、それでいて優しい心を持っている。で、あの口角を上げてニッコリする顔!最高じゃないか。

 

一方、45歳で新人医師となった佐々木深夜役のディーン・フジオカ。
日本で一番正座の似合わない男なのではないか?と思うほど、マロニエ産婦人科の休憩室で小さく座っていた背中にほっこりする。出産時に妻子を同時に亡くしたつらい過去を持っている。

一生懸命だけどかなりポンコツで、これまでのディーンの役柄とは違って新鮮でネットでも好評らしい。表情に乏しいのは彼の特徴なのだと思うけど、感極まった時、変な顔になるという設定なのが面白い。イケメンでも変な顔はできないといけない、頑張ってるなーと思う。一方で、赤ちゃんを抱く様、見つめる眼差しが優しくて、ディーン・フジオカと子供の組み合わせは鉄板だなあと思う。

 そして、二人の男性の間で揺れる?ヒロイン、雪宮鈴に吉高由里子。

初回オープニングの満点の星空の中で、一星と出会った時の透明感のある美しさが印象的。まるで吉高由里子の写真集の撮影シーンかよ?と思うくらい。

 

満天の星空、海街にあるマロニエ産婦人科の個人病院らしいレトロな感じ。
一星が働く遺品整理業の会社の面々。
好人物しか登場しない、ファンタジー要素満載だけど、どこかで悲しい雰囲気が並走している感じがする。たぶん主題歌「星月夜」(由薫)と、挿入歌「Cry」(ドヨン)の美しくもどこか悲しい感じのする曲のせいじゃないかな。ピュアなラブストーリーの結末が誰かの死でなければいいなと思う。(初回を見て、北村匠海の一星って死んじゃいそうと、ピンと勝手にきてしまった!ハズレていればいいけど)

遺品整理の仕事でバディを組む千葉雄大がすっかり兄貴キャラになっていて、そちらも新鮮。二人の手話での掛け合いも楽しめる。

www.tv-asahi.co.jp

 

 

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久喜とファンヒーター

寒波厳しく、部屋の温度計が20度以上でも足下が寒い。そう言えば!と数年ぶりにファンヒーターを出してみた。

久喜はファンヒーターをつける音がしたら、2階からでも降りてきて最前を陣取る。

ところが、ずっとその前にいると暑すぎるようで、お風呂から上がってみたら自分でクッションを移動していた。

久喜はめったに床に直接横にならない。自分のクッションがない時は、娘が脱ぎ置いた服や、転がっているリュックの上でも座っていたりする。

おもしろいヤツ。


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「100万回言えばよかった」:想像を超えてミステリー要素満載!?

初回の冒頭でどうやら主人公の一人、直木(佐藤健)は、事故か事件に巻き込まれて亡くなってしまったようだ。それから彷徨える霊となって、恋人の悠依(井上真央)に会いに行き、そばで彼女を見守っている・・。

ドラマ紹介を読んで「アンチェインド・メロディ」の主題歌で有名な「ゴースト ニューヨークの幻」を思い出し、落涙必至のラブストーリーだと思いこんでいた。ところが、突然姿を消した恋人を探し悲しむ悠依の横で、直木が必至で彼女を励まそうと声をかけている姿があって、しかもまたその横で幽霊になった直木が見えてしまう刑事(松山ケンイチ)が、困った顔で立っているという画がコミカルで、ちっとも泣けない。

直木が巻き込まれたであろう事件の謎解きと、悠依と直木、二人が里親の元で中学の頃過ごした過去、さらに直木の過去などが交錯し、ラブストーリーと言うよりはミステリーの要素が強く、私にとっては願ったりだ。

佐藤健の演技がジメジメと湿っていないのがとてもいい。口下手な腕のいい料理人、たぶん家庭環境のせいで苦労して育ったであろう若者は、ちょっとやそっとて涙ぐんだりするような軟な精神の持ち主ではないのだと思う。
霊が見えることで直木と悠依の意思疎通の媒介になったり、体を直木に貸すことになったり、さんざんな目に遭う困り顔のマツケンもはまっていていい。外見まるで違うけれど、直木が体に入った時のマツケンは、さすがだねえ、と恐れ入る。(だからキャスティング、マツケンなんだ!)二人のやり取りが軽妙で、状況の深刻さとのギャップが秀逸。

 

始まる前、ドラマ・ウォッチャーたちが大きく期待して書いた記事を読んで私も期待したけれど、それを超えて佐藤健、井上真央、松山ケンイチのアンサンブルが最高。

モチーフが「100万回生きたねこ」。今のところ私の涙腺が緩むきっかけはこの絵本のストーリーのラストだけだ。良き。

 

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「世界で一番美しい少年」(2021年)「ベニスに死す」(1971年):2作品を続けて観てみた【後編】

美しさをお金と勇気で手に入れることができると思っている今の若い子たちに、「ベニスに死す」のビョルン・アンドレセンを見てほしい。
何百万円もかけて人の手によって理想に近づけた顔よりも、自然が偶然に創った彼の顔の完璧さにはかなわないと思う。

 

それにしても「ベニスに死す」で、ビョルンはほとんど演技という演技をしていない。
「世界で一番美しい少年」のドキュメンタリーの中で本人が言っているが、ヴィスコンティ監督からの指示は「行け、止まれ、振り返れ、また行け」の4つだったとのこと。ビョルン本人がそこにいることで、画は成立した。そんな感じだ。

演技がうまいわけではなかったのだと思う。もともとは音楽をやりたかったそうだ。演劇学校に通い始めたころ、結婚し子供にも恵まれたが、大きな作品、役には恵まれなかった。第2子の突然死という悲劇にも遭い、鬱と酒に溺れ、少年の美しさをなくした若い俳優を世間は忘れていく。

ドキュメンタリー「世界で一番美しい少年」の冒頭の登場したビョルンは、セルフニグレクトに近い状態で不潔な部屋に住み、アパートを追い出されそうになっている孤独な老人だった。「ベニスに死す」以後、彼は金や権力のある人には、まるで”飾りモノ”のように連れられ、大衆にはその美しさを短期間に消費された。俳優、少年(子役)であること以前に、”美”と”性”の(しかも、絶対に触れてはいけない)対象として世界中に晒された15歳の少年を、その美しい顔ゆえの悲劇と言えるのだろか。

ちょっと意地悪な考え方かもしれないが、ビョルンにもう少し意気地とガッツがあったならどうだろう。唯一無二の美顔を利用してチャンスをモノにし、その後も演技を磨き、もしくは音楽の道を切り開けなかったのだろうか。
60歳代になったビョルンが映画の中で振り返るのは、父親を知らず母親が出奔の後、自死するという複雑な家庭に育った過去。美しいというだけで世界の寵児になるには、彼は繊細すぎ、享受するべき愛情も、そして育まれるべき自信も不足していたのだと思う。

きっと、あの美しさを持ち合わせなければ、そしてヴィスコンティに見出されなければ、全然違った人生が彼にはあったのだと思う。

そして本作を観て頭をよぎったのは、これは男性側からの”Me Too"なのではないかということ。

 

老人になった美しかった少年が、汚部屋から脱し、自分の娘といい関係を保ち、俳優として、一人の人間として、少しでも明るい人生を歩んでほしいと思った。

「世界で一番美しい少年」のラストで流れる、日本でレコーディングした彼の歌声は、ほぼ完ぺきな日本語とは対照的に、まったくそこに感情が感じられない。(意味があまりわからずに歌っていたとしたら当たり前か)

 

gaga.ne.jp

 

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「世界で一番美しい少年」(2021年)「ベニスに死す」(1971年):2作品を続けて観てみた【前編】

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「ベニスに死す」公開当時、私は小学校低学年だったが、その後映画好きの姉の買う「SCREEN」という雑誌か何かで、本作に出てくる美少年=ビョルン・アンドレセンの顔は知っていた。

しかし、作品自体は観たことがなかった。老作曲家が静養に行ったベニスで美しい少年に出会い、その美しさの虜となり命を落とす―。という話に食指にが動かなかったことと、彼の美しさが性を超越していて、そこに”男子”を直感できなかったから、美”少年”好きの私の鑑賞動機にならなかったのかもしれない。

しかし、今回「世界で一番美しい少年」という、あの「ベニスに死す」のビョルン・アンドレセンを追ったドキュメンタリー作品の存在を知り、「ベニスに死す」から50年後、ビョルンが映画公開からどんな人生を送ったのか、俄然興味がわいてきた。

 

「ベニスに死す」は、巨匠ルキノ・ヴィスコンティがトーマス・マンの小説を映画化したもので、主人公が虜となる美しい少年がいなければ、そもそも作りようがない映画だ。監督は1年かけて世界中でオーディションを実施し、ビョルンを見つけた。

映画はカンヌでお披露目され、ヴィスコンティによって供されたビョルンの美しさは、世界に衝撃を与え、監督が彼を「世界で一番美しい少年」と言ったことで、ビョルンの人生はとんでもないものになってしまった。

正直、「ベニスに死す」自体は、ビョルンの美しさ以外、何がそんなに素晴らしいのかわからなかった。華やかで優雅なホテル暮らし、ビーチの情景の影でコレラが蔓延する高級リゾート地ベニスの怠惰な美しさ。マーラーの交響曲をはじめ、本作はクラッシックの名曲が老作曲家の心象を語っていると、Wikiや他人のレビューに書かれていたが、クラッシック音楽に疎い私には、のったりと美しい風景が広がる中でクラッシックが流れ、この世のものとは思われない絶世の美少年がちょいちょい画面に映し出され、その陰で少年に恋したおやじがよろめく・・という退屈な映画に思えた。(ただただ、私の鑑賞力のなさのせいです)

ただ、ビョルンの、ポーランド貴族の子息の虚弱な設定にピッタリな華奢過ぎる体と、少女の頬や唇を思い起こすような色白で美しい顔は、その時がピークであるからこそ見てとられる「美の儚さ」「危うさ」「罪深さ」を全身全霊で発っしていて、恐ろしいくらいだった。(そりゃ、人一人死にますわ。)ー【後編】に続く

 

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「リバーサルオーケストラ」:(めずらしく)まともな役の門脇麦がカワイイのだ!

天才バイオリニスト少女と言われた谷岡初音(門脇麦)は、あることをきっかけに舞台に立つことを封印して西さいたま市の市役所職員としてひっそりと生きている。

ところが、市長肝いりのシンフォニーフォールのこけら落としで、地元交響楽団(オーケストラ)が演奏することとなり、まったく活気もやる気もない楽団の立て直しにコンサートマスターとして駆り出されることになる。マエストロとしてドイツから4か月間の期限付きで楽団を率いることとなった市長の子息、常盤朝陽(田中圭)のかなり強引な勧誘に落ちたわけだけれど、そこまでわりとトントンと1話の中で展開して見せた。

初音が演奏の舞台から降りた理由もさっさと語られ、あっさりと簡単に乗り越えた。(ちょっとその理由で世界が賞賛した才能を封印する?と思ったけれど、妹思いの優しく繊細な心の持ち主なのだと無理やり飲み込む。そこが物語の肝ではないからね)

天才マエストロと天才バイオリニスト、どちらも性格にやや難がありそうだけれど、二人の天才がポンコツオケを立て直そうと、1話のラストでしっかり握手。その時の朝陽・田中圭と、初音・麦の笑顔が、相当さわやかでかわいくて、思わずにんまりしてしまった。

ポンコツオケには、それぞれ事情を抱えた団員たちの存在。彼らがさまざまな事情を乗り越え、すばらしいハーモニーをいかに創っていくか、ストーリーの行く先は手に取るように見える。だけど、芸達者な田中圭と麦のコラボ、そして何よりも、作品中で聴こえてくる王道のクラッシック曲に心が躍る、そして和む。

今まで、こういったオーケストラをテーマにした映画やドラマ、クラッシックのピアニストやバイオリニストが主人公の物語はいくつもあったと思うが、なぜかほとんど観ていない。私の視聴・鑑賞動機の1番が出演俳優あることも起因していると思うのだが、本作は、田中圭という「おっさんずラブ」繋がりの(準)”押し”俳優のおかげで見ることになった。

脇に、前クールで私が勝手に再評価した岡部たかし、陽気でかわいいおばちゃんを演らしたら天下一品の濱田マリ、団員の一人として平田満、忘れてならない、”恋”が絡みそうな初音の幼馴染に永山絢斗と、役者もそろっている。

朝陽の父親で市長でもある生瀬勝久と、政敵(津田健次郎)との争いまでぼっ発したようで、これがオーケストラ再生とどのように絡むのか!?これから目が離せない。

 

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