新聞の「人生案内」(読売新聞)を読むのを日課にしている。
かなり以前、日本の新聞や雑誌における、いわゆる”相談コーナー”の回答者は、カウンセラーでもなんでもなく、その時期にそこそこ名の知れた有名人であることが多く、しかも相談内容に対して回答者が全く門外漢であることも多く、何の意味があるのか、みたいなことを言っている人がいたのを覚えている。
確かにその相談内容も、主婦の井戸端会議で好まれるような話題も多く(つまり他人の家の不幸は蜜の味・・・的な)当時の私にとってはまだ経験したことのない次元の内容が多かったし、興味もわかなかった。
しかし、所帯を持ち、親戚が増え、子育てを経験し、親の老いと直面してくる中で、その相談事と回答に味わい深いものを感じてきている。
今でも、こんなひどい話があるのか、こんな変わった両親がいるのだろうか、今時こんな姑がいるのか、と驚く内容(相談事)が半分はある。でも、そこで取り上げられる極端な不幸や悩みとその回答を読んでいるうちに、自分自身が似通った悩みに出くわした時、あの先生(回答者)ならこう厳しく諭すだろうとか、この先生ならこう言うだろうとか、勝手に相談者と回答者になって、自分の一時の悩みを葬っている。(これを世間では自問自答という・・?)
ところで、先日朝日新聞で、人生相談のコーナーを探したけどが見つからなかった。で、検索してみたら、ありました!「悩みのるつぼ」。書籍にもなっているらしい。でも検索結果で、壇蜜が回答者の時にその回答に炎上、、みたいなブログも発見。まさに、相談内容に対する回答者のセレクションの妙と、その意図。人生相談コーナーのあり方までが分析されていて、たかが人生相談、されど人生相談。
私だけでなく、多くの人に愛読されているんですね。