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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「コントが始まる」-2:”コント”、全然面白くなかったのに見続けたわけ

菅田将暉(春斗)、仲野太賀(潤平)、神木隆之介(峻太瞬太)のコントトリオ「マクベス」が10年経っても芽が出ず、ついに解散を決意。それから解散までの3か月間、夢破れた若者の焦燥感やリアルな選択を等身大に描いた本作。
毎回オープニングでその回のテーマとリンクするようなコントで始まるという、面白そうな構成だったが、蓋を開けてみれば全くコントが面白くなく、話自体も若者の挫折感をこれでもかと丁寧に描いてみせてくれて、こちらまで重苦しい気分になった。

それでも毎回見続けたのは、主役3人の演技力合戦みたいな(コントシーンを除いた)掛け合いの面白さと、ヒロイン有村架純(中浜さん)のマクベスへの”推し”愛で生活する元優秀だったOLの今後を見たかったから。

夢を思い描いたり、実際に追いかけた人ならわかる苦くてショッパイ感じ。
一旦何者かになった人(本作ではエリートサラリーマンになった春斗の優秀な兄→その後マルチ商法にハマり挫折。また高校生卒業後プロゲーマーになった瞬太→その後鞍替えしてマクベスへ)でも、上りかけた階段をいとも簡単に踏み外し、人生の途中でウロウロする。しかし、長い人生、一直線に一つの道をひた走る人の方が少ないだろう。ジェットコースターのように振れ幅が大きい人もいれば、低空を蛇行しながら飛行する人もいる。

人生いろいろだわ。

終わってみれば、いろいろな人生、何を、誰を心のよりどころに生きて行けばいいのか迷っている人に、よりどころは実は身近にあります。。。とそっとささき、背中を押してくれるような優しいドラマだったような気がする。

高校生の時からずっと好きで、彼女の笑う顔が見られるなら何でもする潤平(仲野太賀)と彼女の奈津美(芳根京子)の二人の純愛が、ちょっとファンタジックだっけれど救いだった。

 

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