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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「詩人の恋」(2017年):ラストの”大人の選択”が、潔い

「あゝ、荒野」で菅田将暉とW主演したヤン・イクチュン主演作ということで鑑賞。

 

妻に養ってもらっている売れない詩人(ヤン・イクチュン)は、妻の望む妊活に渋々付き合いながら、最近オープンしたドーナツ店の店員セユン(チョン・ガラム)の若い雄の美しさに惹かれる。セユンに思いを募らせ、それが詩の創作の糧となるうちにセユンの家族の窮状、セユンの孤独を知り、彼を助けたいと思うようになるのだが・・。

 

詩人の妻(チョン・へジン)が強烈だ。うだつの上がらぬ亭主に、せめて”種”くらいはよこせ、と言わんばかりに妊活をおし進め、夫の移り気さえも賢く敏感に察知、時にはすがり、時にはすごみ、女の狡さと賢さを体現したような人。詩人が若者に思いを募らせる前までは妊活がコメディのように描かれクスっと笑えるのだが、セヨンの存在が大きくなってからの泥沼は推して知るべし。

それでも最後は、それぞれが”大人の理解と選択”をし、傍目には丸く収まる。

 

孤独な者同士が、優しさを求めあう時、そこには男も女もないんだろうな、としみじみ。同情と憐憫の心、相手を愛おしいと思う心と相手を求める心に嘘はない。

セヨン役のチョン・ガラムの切れ長の目が美しい。不幸と孤独を背負った若者の刹那的な行動が危なっかしくて手を差し伸べたくなる。
そしてヤン・イクチュン。お腹ぽっこりのイケてないオジサンなのに、愛嬌を感じるのは、あのつぶらな瞳のせいかしらん。やはりこの人の演技からも目が離せない。

 

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