< script data-ad-client="ca-pub-5086079268044038" async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js">

はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「護られなかった者たちへ」:”号泣しました”嵐の中、置いてけぼりの私・・(がヒネクレ者きっと)

主役の佐藤健、阿部寛、林遣都、普通にいたら相当なイケメンを配置しているのに、本作品中、誰一人、ほぼワンシーンたりともカッコよくない。いや、カッコよく佇んでいたりするのかもしれないが、映った(例えば阿部寛の)顔は、げっそりと頬がこけ悲痛に歪んでいる。(役柄上成功しているのだが。)

まあ、ええよ。それは。そういうイケメン”どうぞ”の作品ではないからね。
困窮した人の最後のセイフティネット、”生活保護”制度がうまく機能しなかった現実を問う社会派ミステリーなのだ。

 

東日本大震災後の避難所で出会った見ず知らずの3人が、血縁を超えてつながる様が心に染みる。何より、佐藤健、阿部寛、清原伽耶の演技は胸に迫るものがあったし、倍賞美津子、永山瑛太、緒方直人ら一流の人たちがワキを固めていて見応えがあった。

しかし、この物語の展開、(ネタバレになるので多くは書かないけれど)犯人の動機と行動が私は今一つ腑に落ちなかった。また、その事実をつまびらかにする方法も。そして、ラストで示される希望なのか絶望なのか、因果なめぐりあわせも、思わずつっこみたくなった。

 

瀬々敬久監督は、様々な事件の陰に潜む弱者の存在や、皆があまり見たくない現実を題材に撮り、高く評価されている監督だ。確かに「64(ロクヨン)」は時効を迎えそうになる殺人事件を主軸に、主人公が抱える家族の問題や娘を思う複数の親の思いが交錯し、ものすごく感情移入もできたし見応えがあった。しかし近年観た「楽園」に続き「糸」そして本作は、どうも私には合わなかったと言わざるを得ない。

 

とはいっても、やさぐれ感の半端ない佐藤健を始め、阿部寛の世捨て人のような無骨な刑事、林遣都のイマドキの若造刑事の面倒くさそうな感じ、すべてパーフェクト。
また、主題歌「ミスター・ムーンライト/月光の聖者達」(桑田佳祐)は、別の日にラジオから流れたきた桑田の声が心に染み、改めて映画を反芻することができた。

movies.shochiku.co.jp

 

[http://
映画評論・レビューランキング:title]

 

[http://にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村:title]