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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「シャーロック」- 3

めちゃくちゃ面白くなってきた!

やはり、原作のミステリーにヒントを得た事件やディテールだからだろうか。

原作にとんと疎い私だけど、今回の"歩く死体の謎"解きは、いかにも現代的な犯罪、パワハラと母親の息子への異常な愛情が絡んで、結構複雑でミステリーとして面白かった。

今回のゲストは葉山奨之。いつまでたってもアメリカのティーンエイジャーみたいな童顔のせいか、やっぱり母親に溺愛される好青年役、そしてパワハラの被害者となり壊れていく。本当に親思いの良い青年なのに、先輩、同僚、そして愛されていたはずの母親からの仕打ちは酷かったな。可愛そうでした。

そしておかんの若村麻由美の干渉ぶりも怖かった。そして息子への所業も!十分ホラー。

 

本作、毎回オープニングとエンディングで呟かれるがんちゃんのモノローグの内容が何とも不穏で、全体的にイギリスの天気みたいにトーンが暗い。しかしそれをも細かいディテールのこだわりと相乗して逆にスタイリッシュに感じる。

シャーロックのディーンを挟んで、がんちゃん(岩田剛典=ワトソン)と江藤刑事(佐々木蔵之介)の掛け合いも手慣れてきて、なんだかトリオの雰囲気も良くなってきたしね。

始まるまでは"不安な月9"とか言われてたけど、いや、なかなか大正解じゃない?フジテレビ!

 

 

 

 

「いだてん」-17

先週末放送回について、チュートリアルの徳井の出演シーン云々が話題になってるけど、いや、あの回のポイントはそこじゃない、断じて❗

どう見ても安藤サクラの、失敗したようなパーマ頭とその表情、全身の出で立ちでしょうがっ!

日本アカデミー最優秀主演女優が「ウマ(馬)」って呼ばれてんねやぞ。


この前までダンナの柄本佑が結構な良いポジションで出演していたと思えば、こんどは嫁か!と思ってたら、あのブルマ姿。いやあ、最高やわ。安藤サクラ。

ストーリー全体はなんだか説明章みたいでつまらなかったけど、浅野忠信のヒールぶりは見物だし、来週の安藤サクラがどう弾けまくってくれるのか、もう徳井どころじゃないもんね。

「おっさんずラブ- in the sky -」-2

第一話スタート前から怒涛のSNSでのティザー写真投下!各種雑誌の田中圭、あるいは「おっさんずラブ」特集爆弾。否応なしに期待感が膨らみ、ONタイムでテレビの前に座っていました!

 

もはやお仕事ドラマ?と思させるほど、制服もバッチリ決まった俳優陣たちが航空会社を舞台にわちゃわちゃとプロローグを展開した1話なんだけど・・。

笑いを取るシーン随所に既視感がぬぐえず、笑えんかったなー。吉田鋼太郎も田中圭もよりパワーアップして演っているのはひしひしと伝わってくるのだが、いかんせんいちいち前作のオマージュのようなにシチュエーションを一緒にする必要があるのだろうか。

例えば、前回は大量の自分の写真を部長のスマホに見つけて春田(田中圭)が動揺したのが、今回は自分を描いた大量のスケッチを見つけて動揺。また、突然の不意打ちキス(千葉雄大から田中圭へ)など。

前回から見ているファンは、ああこれね、とニヤニヤして喜ぶのだろうか。

それでも、高校の後輩、橘緋夏(佐津川愛美)と、ポンコツだけど人のいいサラリーマン、春田(田中圭)は、最初から男女としていい感じで描かれていて前回とは違う展開が期待されるかしらね。

と、なんだか比べたくないのに、前回といちいち比べて書いている自分がいる。。。

メインのストーリーの成り行きもさることながら、次回も見ようと心に決めているのは最近注目の新人、鈴鹿央士(整備士役)が出演しているから。広瀬すずに見初められた岡山出身の19歳の彼は「蜂蜜と遠雷」で4人のピアニストの一人を担い、役の大小にかかわらず、本作も含む話題作への出演が続いている。同郷のMEGUMIの強烈な先輩CAキャラと同時に、央士くんの本作での活躍も実は楽しみだったりして。

 

 

 

「万引き家族」(2018年)

第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを獲得した本作。

改めて是枝裕和監督という人は、子どもの撮り方が凄いなあと思う。「誰も知らない」で柳楽優弥に史上最年少の主演男優賞を取らせた手腕だ。

子どもの表情はもちろんのこと、立つ様、後ろ姿、細い肩…。切り取ったそれらで、子どもの儚さと強さ、純真さとしたたかさ、守るべき者、捨てなければこちらが殺られそうな危うさ、全てを語らせてしまう。

恐るべき子どもたち。

本作の大人たちは、子どもに何かを与えるというよりは、子どものお陰で自分の存在を肯定できているような、そんな感じで存在している。

そして、子どもには未来がある、そう感じさせてくれる終わり方だった。

 

おばあちゃん(樹木希林)の年金を頼りに集まった全く血縁関係のない5人家族。物語のほとんどは貧しいながらも一人で生きるより、そして食べるために小ずるい犯罪に手を染めてでも身を寄せ合って生きる彼らの日常が淡々と描かれる。学校に行っていない長男(城桧吏)は万引きの腕を磨き、長女(松岡菜優)も高校に行かずに風俗で小遣いを稼いでいる。

しかし、おばあちゃんが亡くなったことや周囲の環境、子供の成長など、通常家族に起こりうる小さいな変化がきっかけで、彼らの綱渡りの生活は破綻してしまう。後半は、彼らの本当の正体が暴かれていくわけだが・・。

この家族を見て、誰も彼らのことを悪く言えないんじゃないかな。もちろん、そうした生き方、やり方が正しいわけはなく、子どもは学校に通わすべきだし、子どもに万引きや車上荒らしをやらすべきではない。しかし、弱い心と心が共鳴しあって生きることに必死でいた結果だとしたら、彼らに重い罪は課せられないのではないか・・。

 

それにしても、流石カンヌの常連是枝組。メインの俳優さんも素晴らしいけれど、ほんの一瞬、そして台詞すらあるんだかないんだかのチョイ役で、池松壮亮や山田裕貴。最後に謎解きする刑事役に、高良健吾、池脇千鶴と主役級の俳優が端役で登場しているのには驚いた。

ちなみに本作では、安藤サクラが日本アカデミー賞、最優秀主演女優賞を、樹木希林が最優秀助演女優賞を送られているほか、数多の賞レースで書ききれないほどの賞を受賞している。確かにそれだけの評価に価する作品だと思う。

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「デビル」(1997年)

1990年代のIRA(北アイルランドのイギリスからの独立を主張する組織)が絡む映画って、登場人物の背景にIRAがあるという理由で物語の始まりがあったり、物語が悲劇に終わったりするんだけど、IRA組織が物語に関与するディテールは端折られることが多く、すべてIRAだから、で済まされている気がする。(そんなに多くIRAものを見ているわけではないのだが。)

例えば、本作。

ブラッド・ピット扮するフランキーがIRAのテロリストになる理由はきちんと描かれている。しかし、北アイルランドでの抗争の後、アメリカに武器を調達に来たフランキーたちの計画は途中で狂ってくる。誰かが彼らの動向を漏らしているらしい、というのが幾度か劇中でささやかれるが、その黒幕が最後まで暴かれることはなかった。潜伏先を手配したアイルランド系判事一家や、武器商人など関与する黒幕らしい人は十分登場するのだが。。やはりテロリストをマークしている英国政府の公安機関が関係するのだろうと想像するしかない。なんか、そのあたりがサスペンスものを見ている者としては、モヤモヤするところなのだが。。

 

さて、1997年に公開ということは、ブラビ御年33歳か34歳で撮影していることになるが、いやいや20代に見えました。テロリストとしての戦闘シーンは、ワイルド全開で超かっこいいし、アメリカで潜伏している時の優しい青年を演じているブラピときたら、吸い込まれそうなグリーンの瞳と金髪、若くてピッカピカでした!

フランキー(ブラッド・ピット)をテロリストと知らず、家の地下の部屋を貸す実直な警察官トムをハリソン・フォード。ハリソン・フォードこそ無敵の印象が強いけれど、今回ばかりは誠実で真面目だけが取り柄、犯人に向けて発砲したことは23年間の警官人生で4回しかないという堅物。(アメリカの警察官はすぐ発砲する印象があるけど、実はこの映画で描かれたトムのような警官も結構いるんじゃないかと思えた。)

少年の時、父親を目の前で殺されたフランキーと、3人の娘に恵まれたが息子はいないトム。家族ぐるみで付き合う中、トムがフランキーを息子のように思えてくるのも無理はない。

フランキーの正体がバレた後の2人の対峙は悲劇的なもの。

銃の扱いに覚えのあるフランキーは、トムへの銃口を急所を避けたと思われるし、一方のトムは銃撃になれておらずぶっ放した1発はフランキーの左胸を至近距離で射抜いた、、、。

 

IRAの戦士の悲劇を描きたかったのか、テロリストでも平常時は普通の青年であること、その青年と普通の家族との温かい交流を描きつつ、仮面の下にはテロリストとしての任務を遂行し続ける”デビル”の顔があることを言いたかったのか。

よくわからなかったけど、IRAもの・・・ってことで私の中では括られ、消化することにしました。しばらくたって、かなり大昔ブラピを追いかけていたころ、これTSUTAYAで借りて観たことがあるかも、って思いました・・・。

マジカッコいいブラピ作品は数多くありますが、こちらもその1作。ブラピファンにはお薦めです。   

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「シャーロック」-2

前回本作について書いたくだり、

『「シャーロック」というタイトルは、皆が知っている古典をベースにしたミステリードラマですから安心して見てね、という、もはや免罪符でしかないような気がする。コンビが事件の謎を解くという設定しか一致してないもの。』

を訂正しなくてはならない。

どうやら事件やちょっとした小物、ネーミング、設定など、原作「シャーロック・ホームズ」からきちんと拝借しているらしい。

「シャーロック・ホームズ」全作読んだつもりでいたけど、考えたら小学生の頃だ。しかも少年少女向けの学校の図書館にあった全集ってやつ。ホームズが解決した事件なんてもはや1つたりとも覚えていない。

こだわりのディテール一つ一つに気づかないのは、無知のせいということで、大変失礼しました。

 

オープニングの、タイトルをディーンが(こちらでは見ているテレビ)画面にサインみたいに書きちらすシーン(毎回ある)、そしてそのタイミングで流れる曲が映像とぴったりで、ちょっとやりすぎくらいカッコいい。ディーンは主演ドラマのテーマソングを毎回作っているが、アテで作っている、しかも自分が主演だけに、解釈、思い入れも相当なものだろう、ぴたりとドラマの世界観にハメてくる。ほんとそこだけは毎回感心する。ディーンの歌もいい。今若者のあいだで流行っているような曲ではなく、ひと昔前のようにも、また、とても'先'にもとれる無国籍な感じがするのが余計いいのだ。

 

もはやディーンの演技云々より、毎回変わるゲスト出演者の演技合戦と、制作チームの、いかにdramaとしての完成度をあげるかのこだわりを評価したい。次回の、ゲストは金子ノブアキだよ!

すごい楽しみ。

 

「スカーレット」

9月30日から始まって、主人公、喜美子(戸田恵梨香)の幼馴染、信作(15歳)としてすでには林遣都も出演しているのに何も書いてなかったことに気づいた!

 

朝ドラ恒例、主人公の幼少期を描く子役が担当する約1週間は、喜美子の父親(川原常治)役の北村一輝の登場シーンが多く、しかも彼の並々ならぬ朝ドラへの意気込みがTV画面から伝わってくるだけに、私にとっては十分見ていて楽しいプロローグだった。

林遣都は、喜美子の幼馴染として大島優子と今のところ2個一みたいに登場する。(以前「闇金ウシジマくん」でも幼馴染だった!)そしてあまり絡むシーンはないかもしれないが、「ダイブ」で共演した溝端淳平も出演。あれ以来の共演なのかどうかわからないけど、15,16歳で部活みたいに飛び込みを一緒に練習した俳優仲間とまた同じ現場なんだね。遣都作品を追いかけている者としては、なかなか感慨深いものがある。

 

戸田恵梨香、大島優子、林遣都、この3人が15歳を演じてるのだが、動いている見た目は演技力のお陰でイケてるのだけど、戸田恵梨香のどすのきいた低い声は15歳にはきついやろ、と一人しょーもないところで突っ込んでしまいました。

戸田恵梨香の出演作をあまり見ていないのだけど、それにしても、彼女の低い声と見た目とのギャップを本作でしばしば感じている。女の人の声は高いより低いほうが好きなので、いいんだけど。