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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「GTO REVIVAL」カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ:見ちゃった

反町隆史がバリバリのトレンディ俳優の頃の彼の出演作品をほとんど見ていない。見た記憶がない。そんな私が、令和によみがえったグレート・ティーチャー・鬼塚(GTO:反町隆史)を見ようと思ったのは、ひとえに26年前に生徒役だった窪塚洋介と小栗旬が大人になって鬼塚の前に結集する、と聞いたからだ。

原作、そして最初のドラマのノリを知らない私は、最初の反町扮する鬼塚を見て、時代が違うとかそんなんじゃなくて、反町さん、そのキャラ、演技、オッケーなの?と?マークだらけだったのだ。でも少しして、本作が教師と生徒の学園青春ドラマ(胸アツ)というわけではなく、コメディ要素とやや大げさな振る舞い、展開が特徴=ウリであることに気づいた。

気づいてからは、どんなに唐突な展開でも、かなり早い段階でキーパーソンはこの子だと簡単にわかってもスルー。ひたすらイケオジになった反町、カッケーと思って見ていれば良かった。

ドラマの展開としては何の新味もなかったし、ややこしい説明や細かい登場人物の心の機微はすっ飛ばし、ひたすら、鬼塚、理解あるー、鬼塚、いいタイミングー。鬼塚、スゲーに終始した「GTO REVIVAL」
このドラマがきっかけで結婚した反町隆史と松嶋菜々子の、ドラマの中でも夫婦としての共演も話題になったが、なんだか見ていて恥ずかしかった。途中夫婦で出演しているCMもよろしくない。二人とも実際照れているのがわかる、それが狙いの演出だとは思うが、なんだかドラマ本編にも影響したわ。(私だけ?)

開局〇周年に期待し過ぎた自分が悪い。普通のオジサンを演る小栗旬、窪塚洋介のナチュラルな佇まいが見られたんだから良しとしよう。

ま、このドラマのファンは大喜びだったみたいなので、いいんじゃなーい。(Uber EatsのCMの夏木マリ風)

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「光る君へ」- 3:そろそろ”段田劇場”も終焉・・・

後の紫式部、まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の身分差による悲恋の横で、粛々と一族の天下を築いていった道長の父、兼家(段田安則)。第13回では、その兼家が歳をとり、徐々に耄碌して老い先が短いことがわかる。
天皇の外戚になるために謀略に陰陽師(ユースケ・サンタマリア)を利用し、3人の息子たちに自分のやり方を叩き込む。段田の細い鋭い目は迫力満点。そして老いて、あちらとこちらの世を行き来しているようなぼんやりした眼も、また人の終末を物語っていて深みがあった。まさにここまでは”段田劇場”だったんだと思った。

やり手の兼家の跡を継ぐのは3兄弟の誰か。
長男の道隆(井浦新)が最も本流だろうが、今のところ人が良く凡庸な感じに描かれている。成長した息子、伊周(三浦翔平)が登場して聡明さを発揮した際、ただのいい人然としてぽやっとしている父親の道隆が「おっさんずラブ-リターンズ-」の和泉と優秀な菊様に見えたのは私だけ?(たぶん)

それにしても、武士が本格的に台頭しておらず剣や流血をほとんど見ない、雅な平安世界の話なのに、時々ものすごくハラハラドキドキするシーンがある。

兼家に恨みを持った道長の2番目の妻、明子(滝内公美)が、耄碌した兼家に対峙し、扇を所望するシーン。ひょっとしてその場で呪い殺すのかと思ってヒヤヒヤしてしまった。また、藤原3兄弟の次男道兼(玉置玲央)が野心を秘めて行動するとだいたい緊迫したシーンになる。
道長の北の方(正妻)の倫子(黒木華)が、以前まひろが道長に送った手紙を見せて、書いている漢詩の意味を問うた時も感づかれた!?と思ってドキドキした。

 

道長とまひろの結ばれない恋は本当に切ないけれど、その横でこの時代の市井の暮らしと上級貴族の生き方のギャップを描きつつ、熾烈な権力争いを勝ち抜いていく道長の今後が楽しみだ。(「鎌倉殿の13人」の義時・小栗旬みたいに、とってもいい青年からとんでもない策士に豹変していくのだけは勘弁してほしいけれど、それもまた面白いか。)

また、娘がより位の高い男と結婚することで、娘の家が経済的に安定するという時代、女性もなかなかしたたかな部分もあったようだ。道長の姉の詮子(吉田羊)をはじめ前述の明子、そして倫子。まひろの意志の強さも相当で、吉高由里子がぴったりはまっている。

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「マスカレード・ホテル」(2019年):ホテルマンの矜持はわかったけれど・・

(ずーっと前に録画していた映画たちを順番に観ていくことに)

キムタクのことは特に好きではないが、彼の出演作は結構観ている。というのも、木村拓哉を主演におくと、周囲の布陣(俳優、スタッフ、製作、宣伝等)が豪華な感じがするのだ。キムタクを据えたのだから、ヒット間違いなし(大コケを回避したい)という忖度(誰への? いらいろさぁ)がプンプンするし、実際キムタク自身の作品への貢献も大きくそれなりの(興行、視聴率)成績なのではと思う。
本作は東野圭吾が原作だし、ミステリーとしての筋書きは面白いのではないかと期待して録画だけしておいたのだが・・・。

 

はたして、かなり早い段階で一気にガックリしてしまった。

ご本人も指摘されていることを自覚していたと思うが、”何を演ってもキムタク”がのっけから出てしまった。
潜入捜査でホテルマンに扮する前のギャップとして、手入れしていない長髪と無精ひげの刑事として登場した木村拓哉の、少し遅れて警察の会議に乗り込んできた時の歩き方が、ランウェイを歩くアイドルそのものだったのだ。そんな歩き方をする刑事はおらん。

そして思い出した!「教場」というドラマでも、警察学校の教官なのに歩き方がびしっとアイドルだったということを。そんなに真っすぐな線上をつま先60℃外側に開いた状態で歩かないだろう・・・。(それ、厳しいオニ教官の役作りの一環?うそぉ)
そう、木村拓哉に感じる違和感、何をやってもキムタクたる所以は、10代前半から染みついたアイドルの所作がちょいちょい出てしまうところなのではないか。

いや、いいですよ。俳優にはおおざっぱにいって二通りあると思っていて、役ごとに全く別人になる俳優と、その人自身が持つオーラ、雰囲気で役を引っ張る俳優と。(どちらが良い悪いではない)キムタクは後者なのだ。何十年もアイドルとして第一線を張ってきた男の渾身の佇まい、顔つき、所作が役にカッコよさを上塗りするのだから。

結果的に本作の感想はと言えば、ホテルに次々とやってくる怪しい癖のあるお客たちに扮する俳優たちが見応えあったことだ。特に松たか子は出色。あと、長澤まさみの台詞で語られたホテルマンの矜持もカッコ良かった。

 

ところで、4月期の木村拓哉主演の連ドラ「Belive -君にかける橋-」はどうだろう。こちらも”テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ”という気合の入れよう。橋の設計者を主役にしたもので職業ドラマとして面白いかなあ。ミステリーの要素もあるみたいだし。テレビ朝日のドラマは”骨太感”あるしなあ・・。木村拓哉×大作感満載ドラマ、やっぱ見ようかなあ。

 

 

www.tv-asahi.co.jp

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「ブギウギ」- 2:いよいよ明日が最終回

(最終週に2回目の感想を書いている。ずっと毎日見てましたよ)

今日は、歌手引退を告げたことで”絶縁”宣言をした羽鳥(草彅剛)とスズ子(趣里)がお互いに本音を語り、スズ子の歌手引退について理解し合うという件だった。

とてもいいシーンで、もらい泣きしてしまった。

草彅剛は、ここぞという時に本当にいい表情、最高の演技をしてくれる。
このシーンで、羽鳥とスズ子、作曲家と歌手が、複雑にキツく絡んだ絆を手にして、困難な戦中、戦後、そして険しい芸能の道を二人三脚で歩んできたことを一挙に思い返させてくれた。そして本作は、まぎれもなくこの二人の音楽と人柄を通じた関係性が1本の軸になっていたのだと改めて気づいた。

愛助(水上恒司)との蜜月からの悲劇を視聴しているときは、本朝ドラのヒロインは趣里で、その相手役や水上恒司だと思っていたけれど、半年を通じて振り返れば、ほぼずっと出ていたのは草彅だったのだよねえ。(草彅とその妻を演じた市川実和子の夫婦像も好感が持てた)

それにしても先日放送された紅白での大トリの趣里の歌唱・パフォーマンスは素晴らしかった!ランチタイムの茶の間でスイングしながら聴いたほど。
明日の引退コンサートがいったいどんなものになるのやら。楽しみー。

 

余談だが、TikTokで「東京ブギウギ」にのって踊る(?実際に見ていないから知らないが)動画がやたら流れてくるらしく、Z世代の娘も時々「東京ブギウギ」を口ずさんでいる。

そして「クリアアサヒ」のCMが「東京ブギウギ」の替え歌であることに最近気づき、ひょえーと思ってしまった。時代が変わってもブギのノリと明るさは人をハッピーにするのね。服部良一×笠置シヅ子、最強!

 

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NHK夜ドラ ユーミン ストーリーズ「春よ、来い」: 1話15分なのに、NHKドラマの贅沢さを感じる

ユーミンの名曲にインスピレーションを受け、気鋭の作家による物語をドラマ化した本作。1回15分、1週間4話で完結。「春よ、来い」は3作品目で、原作は川上弘美。
本作に池松壮亮が出演していたから録画しておいたもの。

ドラマは3つの話が平行して進む。

両親の離婚後、母親に愛情いっぱいに育てられたカナコ(宮﨑あおい)。
母は病気で亡くなる前に、自分たちは願いを一つだけ叶えることができる一族だと告げ、”カナコは、”人を幸せにするためにその力を使ってねと言った。カナコは母が何にその力を使ったのか気がかりながら、それを確認することができずにいる。
最近、取引先の青年(岡山天音)に優しさと、相手を尊重する誠実さを感じてつき合い始めた。

ペンションを経営していた父親(田中哲司)が脳梗塞で倒れ、手伝いに帰った息子(池松壮亮)。
ここでも父は、息子に一族の持つ願いをかなえる力のことを話し、いつその力を、何に使うか思案している。

最後は、両親を交通事故で亡くした中学生の多英(白鳥玉季)。
学校でいじめられるようになり、家に引きこもるようになった多英を心配した叔母(小野花梨)は、多英を海へのドライブに誘う。

3話までそれぞれの話が平行に進むのだが、最終話で登場人物たちの優しさと思いがふんわりと交差する。

願いをかなえる力を持つ息子が偶然泊めた少女=多英の消え入りそうな姿を見て念じる。
「戻っておいでと強く思った。行っちゃだめだよ、戻っておいで。」

同じ力を持つカナコが、青年と朝日を見るために行った海辺で、車中泊中に見た夢の中の見知らぬ少女=多英にかけた言葉。

「幸せでいてね。」

 

「戻っておいで」と呼びかけるシーンが本作のクライマックスのように感じだけれど、それをほぼ目だけで表現する池松壮亮もさることながら、その必死さを必然にする白鳥玉季の居ずまいも素晴らしい。確かに体が透明になりそうな演出はあるのだけれど、暗い表情でもないのに心がそこにないような、こちらを見ているのに見ていないような表情が秀逸だった。

翌朝目覚めた多英は、朝の美しさ、清々しさ、そして自分の中にエネルギーを感じることができ、叔母に「私、大丈夫そう」と告げた。見ず知らずの他人の願いが、消えそうな少女の心に届いた奇跡だった。

ラストで流れるユーミンの「春よ、来い」が優しく世界を包んでいるようだった。

 

最後に、宮﨑あおい。久しぶりに見て年齢を経てはいるけれど、アップの笑顔は昔と全く変わらない無垢な透明感!宮﨑あおい、すげーと思いました。

 

おまけ:白鳥玉季のことを何かで書いた記憶があって自分のブログを検索したら、ありました。ほんの少しだけ触れています。☟

www.mitsumame.work

 

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「SEE HEAR LOVE(見えなくても 聞こえなくても 愛してる)」(2023年):テッパンのメロメロドラマ

山下智久の俳優としてのポテンシャルに今さら気がつき「正直不動産」シーズン1をAmazonPrimeで視聴後、ついでの彼の出演作をググって本作を観ることに。

 

作品の連載がようやく軌道に乗り、映画化の話まで出ている漫画家の泉本(山下智久)は、これからという時に突然視力を失ってしまう。人気作品も休載となり、自暴自棄になった彼は自宅のベランダから飛び降りようとしたところ、作品のファンで突然の休載を心配し、自宅を探して訪ねてきた響(新木優子)に助けられる。響は生まれつき耳が聞こえなかった。

それから見えない、聞こえない二人の共同生活が始まるー。

見えない、聞こえない二人の生活の大変さはほとんど描かれず、作品を売るために泉本の本意を無視し金でストーリーの変更を迫る不誠実な編集者や、泉本に思いを寄せるアシスタントの沙織(山本舞香)が、主人公二人の間に波風を立てる程度だ。
部屋で、ベランダで、家を出た道路で、ぎゅーっと抱き合う二人の姿が連続して映し出されたのが印象的。見る、聞くの出来ない二人の最も確かな愛情確認。もう、二人を引き裂くものは何もない。(ってか?)


順調に見えた二人の仲だけれど、泉本の失明は実は脳腫瘍が原因だったことことがわかり、手術できる医師はアメリカかインドにいると言われた泉本は、響が愛してくれた自作を完結させることだけを考えながらそっと響の元を離れる。

主人公にこれでもかと襲い掛かる悲劇。

ラストは雪のちらつくクリスマスの夜。作品を完成させた泉本は、アシスタントの元からも消える。泉本を探し雪の舞う街を走る響。作品の最期の、二人がよく過ごしたベンチが描かれていたことを思い出した響は、その場所で静かに目を閉じて動かなくなった泉本を見つける。えええええーっ!どんな悲劇??

 

くったくなく笑ったり、怒ったり、泣きじゃくったり、クルクル変わる新木優子の表情が無垢で可愛らしい。彼女の強い瞳と太い眉が、響の意志の強さを表していたのも役にはまって良かった。初めて私は彼女の演技がいいと思えた。

そして、山P。焦燥感、不安、恐怖・・さまざまな負の感情を表現するのに、もはや美しい顔の山Pはそこにはいなかった。ベランダにかける足、点字を追う指。愛する人に触れる手・・・。彼の足先や指先が幾度も映され、見えない人の先端への全集中を表しているように見えた。

 

主人公に幾重にも襲いかかる悲劇、ヒロインを助ける化粧品会社社長の存在、シンデレラみたいに大化けするヒロイン(終盤、化粧品会社のCMキャラクターとして大金を稼ぐ響)などなど、いかにも韓国ドラマに出てきそうな展開がなんとも言えん。まるで「愛の不時着」的なメロメロなドラマにやられた。
(これ観られたから私、ほかの恋愛映画もいけそうと思ったよ。)

監督は「私の頭の中の消しゴム」のイ・ジェハン。

 

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Amazon Original「モダンラブ・東京」エピソード6:”彼は私に最後のレッスンをとっておいた”

オンライン英会話の講師をしているエマ(ナオミ・スコット)と、日本からそのレッスンを受けている”とおもろこし”を研究している青年(池松壮亮)。

旅行の資金稼ぎのためオンラインレッスンほか複数の仕事を掛け持ちしているエマだったが、”とおもろこし”をこよなく愛する彼の話はウィットに富み楽しい。だけど彼の受講期間が終わりを迎え、レッスンは突然終了。かろうじて自分のSNSのIDを伝えたエマだったが、果たして数日後、彼からコンタクトが。
突然会えなくなり、お互いに惹かれていることを自覚する二人は、ビデオコールでやり取りを再開。お互いを知れば知るほど、二人の志向や趣味が全然違うことを発見しては、逆にそのことを楽しむ。そしてそれは恋へ発展。数か月(?)経ち、エマはネットの向こうの人間と直接会うという暴挙に出て、アメリカから日本へ―。
果たして彼は、ロマンス詐欺なのか、サイコパスなのか、本当に愛すべき人なのか?

 

最初のレッスンで「君にとって愛とは何?」と聞いた”とおもろこし”男。答えられず逆に問うたら「愛とは努力」だと彼はいった。どんなの生物も1個体では生きられない、という話もしてくれた。
そしてその言葉通り、二人は二人の関係を努力しながら楽しみながら、深いものにしていったのだ。

池松壮亮、見た目もそんなにイケてなく、しかも話す内容がついとおもろこしに寄ってしまう研究者肌の青年。なのにその少し鼻にかかった声と流ちょうな英語もあって、とてもスマートかつカッコよく見えてしまう。
この人のナチュラルな演技は、もはや役所広司に通じるものがあるわ、と改めて思った。

愛は努力。というか人間関係は努力、と改めて腑に落とす。とても素敵な話だった。

 

特報予告

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  • 水川あさみ
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