はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「スカーレット」- 2

先週のフカ先生(イッセー尾形)の素晴らしい長台詞のシーンに打たれた。

イッセー尾形。

疑う余地なく素晴らしい俳優さんで、飄々とした役(前の前の朝ドラ「まんぷく」にも出てましたね。)、嫌みたっぷりの切れ者代官役(「沈黙―サイレンス―」)も、絶妙にそのシーンでインパクトを残す。

 

今回は、変わり者の日本画家が火鉢の絵付け師をしている理由を、大真面目に自身を振り替えながら主人公、喜美子(戸田恵梨香)に話すシーン。

こういう、いわゆる"いいシーン"を演るイッセー尾形を見たことがなかったので、思わす吸い込まれるように見い入ってしまった。

日本画家として評価を得ながらも、戦争中は従軍画家として戦地に行く。勇ましく闘う兵隊さんの絵を描くのだが、画家が見たものはそんなものではなかっただろうことは想像に難くない。そこに泣きの演技はなく、その語りからは乾いた悲惨な戦闘シーンと悲しみ、絶望が想像できた。

感情に溺れず一気に語るこの姿に、円熟の俳優のいぶし銀が見えて嬉しかった。