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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「いだてん」-11

林遣都さんて、ほとほと衣装に恵まれない、というか、

キメた、

カッコつけた、

ダンディな、、、

そんな言葉と無縁な役が多いのだろうか。たまたま私が見た作品がそうなのだろうか。彼のカッコいい20代前半の作品を結構見逃しているのも事実。だからだろうか。

「カラマーゾフの兄弟」「青空カット」「レジデント 5人の研修医」など。

 

先日「いだてん」に初登場した彼の衣装は、ラクダの肌着に腹巻き・・onプールサイド、というものだった。その前から、ロサンゼルス五輪当時の水泳選手の水着が男子もワンピースだったというので、ほかの選手役の俳優共々笑っていたのだけれど、より彼一人飛び抜けてヒドイやんけ!

なんか水泳俳優陣、みなぶ厚い胸で強烈な感じだったけど、彼らの活躍は次週以降となりそうだ。ロス五輪前の世界情勢、日本が孤立して第二次世界大戦に進んでいく前哨譚でもあり、相変わらずバタバタと猛スピードで動き、しゃべる阿部サダヲ(まあちゃん)のシーンに平行して描かれた5.15事件はやはり重かった。

ちょっとここで書き留めておきたいのが、犬養毅を演じた塩見三省を久しぶりにテレビで見たことだ。

さんざんこのブログで書いた「銀二貫」の塩見がものすごく良かったので、その衰えぶりに少なからずショックを受けた。しばらく見かけなかった塩見が闘病していたのを知っていたから、その弱弱しいセリフ回しに何とも言えないものを感じた。それでも70歳を過ぎて政界に担ぎ出された挙句暗殺される犬養毅を、静かな中にも眼光の鋭さで演じきった塩見に、役者の執念のようなものを見た。

 

「いだてん」は第2部に入り、クドカン台本に手慣れた阿部サダヲの可笑しさとイケメン俳優の登場で視聴率挽回か!?なんて言われているけれど、私には1部の方が毎回見応えはあったように思う。

阿部のスピードに次ぐスピードの間合いの可笑しさよりも、中村勘九郎の間合の方が私にとってはおかしい。阿部は一人でシーンを回しているが、勘九郎は相手との掛け買いで笑いを得ている。それと、2部に入ってから周りの重要人物を端折って描きすぎ!と思ってしまう。ショーケンの高橋是清、そして塩見三省の犬養毅。描く時代も長いし、シチュエーションも時代順に追っていなくて縦横ともに広がりがあるだけにそうならざるをえないのはわかるけど。

 

それにしても、遣都をはじめ三浦貴大などの水泳チームが見事な昭和初期感を見た目で醸し出す中、一人斎藤工の髪型だけが現代風であるのはどうよ。もちろん、彼も体を一回り大きくして臨んでいるには違いないのだけれど。