はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「荒川アンダーザブリッジ」(2011年テレビドラマ)‐ 2

映画版を観て、ザクっと浅い感想を書いた私だが、テレビドラマ版を見終えて、ひとつ「AUTB」について、大真面目に感想を書いてみようと思った。

 

ここに住む風変りな、もはや人間なのか河童なのか、異星人なのかわからない変な人たちに共通するのは、主人公リク(=林遣都)も含めて、”孤独”ということなのではないか。

自分にとって大切なものを捨てられず、だからこそ、世間のその他大勢の人たちと良好な関係では生きにくい者。また、その大切なものがあるからこそ、自身に矜持を保って、ここ河川敷で生きることができる者。

そして彼らの孤独には、彼らの”純粋”がそのベースにある。

一般常識のある人なら彼らのように身勝手に、自由には生きられない。だからこそ、リクを通して垣間見る彼らの”純粋”に触れて、普段心の底に沈めている澱を知らず知らずに浄化することができているのではないか。(浄化までいかなくても、澱を突っつく程度でも)

河童の恰好をした小栗旬や、星の顔の山田孝之が放つギャクで包まれたファンタジーを面白がって見ているうちに、自分にとって大切なものって何だろう、なんてちょっと考えさせてくれた。

最終回のお祭り・夜店のシーンは圧巻の大団円。河童の村長・小栗に対抗してか、遣都リクも河童の着ぐるみを着て、2人で祭太鼓をドンドン叩く。(被り物が大変そうで二人とも本当はヘロヘロ?)

夜店の数々に、河川敷のみんなが楽しそうに集い笑う。そしてリクも、あれほど求めていた”家族の愛”について、知らないのではなく、彼の家族なりに愛があったことに気づく。

リクが河川敷に潜入した最初の目的である、河川敷再開発計画の成り行きは、ドラマではうやむや。というのも、その後の映画につながっていくから。

ドラマは、ひたすら河川敷の住人のそれぞれのエピソードと、ニノサン(桐谷美玲)とリク(林遣都)の可愛らしい恋愛模様が展開される。ニノサンの鉄壁のキャラ設定(とリクは信じている)に時々唖然としながらも、彼女に合わせ、寄り添っていくリクの優しさが愛おしい。

もう一度映画を観たくなった。