前回のラスト「幸せにしまーすっ」はプロポーズだったのね。今回オープニングのシーン、帰りのタクシーでさくら(戸田恵梨香)と手を重ねて、家の前で「ぬるま湯の家庭を築こう」と改めてプロポーズする寿一(長瀬智也)
甘いはずの一連のシーンでもいちいち可笑しい(ぬるま湯の家庭ってなんだよぉ)。その後のさくらに好意を寄せる弟、踊介(永山絢斗)が作った不味いローストビーフを全員がずっと噛んでいる様にも笑いが堪えられず。その後さらに畳み掛けるようにプロレス事務所で、次の世阿弥マシーン(寿一のプロレスラー名)の対戦相手、ホセ・カルロスなんちゃらの長々とした名前の連呼。
しかし大笑いした前段から一転、弟にはさくらとの交際がばれ修羅場となる。さらに妹(江口のりこ)が夫の浮気の糾弾をきっかけに、能楽師一家で女として生きてきた積年の怒りを吐露。さらにさらに腹ちがいの弟だった寿限無(桐谷健太)は、父(西田敏行)の我が儘が原因でこれまた積もり積もったヒガミ根性が爆発する。
みーんな離れていった観山家で、老いた父(西田敏行)と長男(長瀬)の二人。そして父の認知症は確実に進み…。
施設に一旦行くことになった父。その見送りのシーンは、とてもとても他人事とは思えず、長瀬の号泣する心と自分の心が完全に一致してしまいどうにも涙が止まらなかった。西田敏行の老いた父親のあり様があまりにも切なくて、上手すぎて、それも相まって。
鼻の先を真っ赤にしてティッシュを握りしめて見ていたら、その回終わる直前に別れた妻の新しい夫との子が生まれる瞬間に遭遇する寿一。またまたズッコケそうになる可笑しさ。
泣いて笑ってまた泣いて、まあ盛りだくさんな1時間でした!